世界文化遺産「河口湖」にある六角堂には歩いて行けた
2013-06-07T18:00:25+09:00 2013/06/07
富士五湖は当初富士河口湖町と観光協会が世界遺産登録に反対していたことで外されていたのですが、文化庁の見解から問題が再燃したそうです。
一部では本栖湖のみが登録されることになっていたのですが、不公平を訴え富士五湖全体が登録される運びになったとも報道されています。
河口湖は冨士信仰の信者(富士講、等)らが北口浅間神社を参拝した後、富士山を下山して「八海巡り」という修行をした場所の一つです。
八海巡りには他の富士五湖(西湖・本栖湖・精進湖・山中湖)や四尾連湖、仙水、明見湖が含まれています。
北口浅間神社は河口湖の湖畔から1k位の所に鎮座しており、吉田口登山道の起点になっています。
また、河口湖畔には富士山最古の社「富士御室浅間神社」も鎮座していますし、対岸には天然記念物の七本杉がある「川口浅間神社」も鎮座しています。
これらの状況を踏まえると世界遺産登録には十分すぎるほど条件が整っているのではないかと思います。
世界遺産とは関連がないようですが、湖の中洲(浮島)には「六角堂」というお堂が建てられています。
湖畔の南側の八木崎公園の北東に位置しており、富士河口湖町が1994年に建てたそうです。
お堂が建っている浮島は「川窪寺屋敷」という史跡で、1274年(文永11年)に日蓮聖人の信者たちが始めて建てました。
その後大雨により湖の水があふれ流されたので、他へ移築し現在の妙法寺になっています。
浮島にはお堂の礎石となった溶岩が残されているため、お堂を建てて史跡のシンボルにしたいとの付近の住民の声もあることで、今の六角堂が再建築されたそうです。
通常であれば六角堂に行くにはボートや船を利用しなければ渡れないのですが、今は湖の水が減水しているので徒歩で渡ることができます。
河口湖「六角堂」・メニュー
- 六角堂への行き方
- 近くで見た六角堂
- 妙法寺
- 釣り船屋や貸しボートはあちこちにあります
- 奥河口湖には過去の洪水の記録があった
- 河口湖悲恋の伝説「留守ヶ岩」
- 小海公園と道の駅かつやま
- 河口湖大橋から見る冨士山
- ロープウェイと遊覧船
- 三魂交通神社
- 詳細情報・関連記事
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六角堂への行き方
六角堂へは八木崎公園を目指していくことになります。
八木崎公園は以下の地図にある場所です。
139号線から河口湖大橋方面に行き、「乳ヶ崎北」の交差点を左折してしばらくいくと公園が見えてきます。
公園は無料駐車場がありますからそこから歩いていきます。
湖畔には展望所があります。水量が多いときはここから見ることになるのですが、今は減水していますので徒歩でも行けます。
写真はクリックで全て拡大されます。
右側を見ると河口湖大橋。
左ではブラックバスを釣っているバスボートが見えました。
近くで見た六角堂
六角堂は溶岩を加工して作った礎石の上に建てられています。
かなり新しい建物です。
建物の中は立ち入り禁止です。
湖水の水位が上昇し床下浸水したこともあり、土台が強固ではないと書かれています。
お堂から見る富士山はきれいです。
自転車で来ている面白い若者もいました。
記念を富士山をバックに写真を撮りたいとのことで撮影してあげました。
ウィリーしている所を撮りたいとのことで、成功するまで何回も撮り直されちゃいました。
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妙法寺
六角堂から少し奥に行ったところに寺があります。
これが昔六角堂が流されて移築した場所で、現在は妙法寺になっています。
ここから少し行くと前回紹介した「富士山最古の社「富士御室浅間神社」が見えてきます。
小海公園と道の駅かつやま
この公園は勝山地区の形成計画の一環として平成8年に整備されたものです。
広さは1,7haあり自然を生かした設計になっています。この公園から冨士御室浅間神社近くのシッコゴ公園まで1,6kmの遊歩道が結ばれています。
近くには道の駅「かつやま」があります。
平成10年7月28日に開設された施設です。特産品の販売の他に、円形展望台や休憩室、軽食・飲料自動販売機、道路情報や勝山及び富士五湖地方の観光情報等が提供されています。
釣り船屋や貸しボートはあちこちにあります
湖畔の周囲にはかなりの数の釣り船やや貸しボート屋があります。
特に六角堂から奥川口湖へ行った方にはたくさんありました。
右下の写真に写っている島は「うの島」という無人島です。
鵜の島神社が所有者になっており、「弁才天」が祀られています。
陸から最も近い場所でも500mほどあり、桟橋は残っているようですが水深が浅いのでボートが接岸するにはかなり厳しいみたいです。
右の写真はジェットスキー(水上バイク)です。
ここでは動力船の乗り入れは禁止されていません。
ただし、保安区域と航行禁止区域がありますのでそこは乗り入れ規制があります。
航行の制限や制限時間、届出、罰則等が決められています。
詳細はページ下の「詳細情報・関連記事」でご確認ください。
これは対岸にあった看板です。
遊漁料(釣り券)は自販機や最寄の取扱所で販売しています。
- 前売り券・・・800円(入漁税200円別途)
- 現場売り・・・1300円(入漁税200円別途)
不法入漁者は漁業法により処罰されるそうです。
また、コクチバス・オオクチバス・ブルーギルは再び放し、生かしてその水域から持ち出してはならないと書かれています。
放すことも生かして持ち出すこともできないなら、どうすればいいんでしょう?
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奥河口湖には過去の洪水の記録があった
六角堂からさらに進んでいくと奥川口湖です。
ここからも精進湖や西湖に行くことができます。
無料駐車場があります。
ここもヘラブナ釣りのポイントみたいです。釣り人が一人いました。
ヘラブナ釣りをしないひとは不思議に思うかもしれませんが、水の中に釣り場があるわけではありません。
釣り人が座っているのはヘラブナ釣り専用の椅子です。これはアルミでできており4本の足が全て自在に高さを変えることができるという優れものです。
また、板のように折りたたみコンパクトに足を収納できますから持ち運びにも便利なものです。
砂浜には過去に起きた洪水による湖面の水位の記録が残されています。
最も高いのは昭和13年。3m位まで上がったようですね。
河口湖悲恋の伝説「留守ヶ岩」
奥川口から少し行ったところには説「留守ヶ岩」という岩が保存されています。
これは対岸同士で恋仲になった男女の悲しい恋の出来事があった場所だそうです。
「日本の渚・百選」にも選ばれているようです。
日本の渚・百選とは、大日本水産会などで作る選定委員会が1996年(平成8年)に発表した国内にある100の渚です。
山梨県では山中湖の「夕焼けの渚」の入っています。
河口湖大橋から見る冨士山
河口湖大橋に続く道の両側は多くの商業施設が立ち並んでいます。
左下は「河口湖猿まわし劇場。右下は「河口湖美術館」です。
大橋の入口を左折するとロープウェイやホテルがある方に行くことができます。
大橋から見る富士山もなかなかいいですね。
渡ると案内標識があり、左折すると先ほどの大橋の入口交差点に繋がります。
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ロープウェイと遊覧船
大橋を渡りきった交差点を左折すると多くの宿泊施設が立ち並んでいます。
この一角が湖畔で最も商業施設がかたまっている場所です。
カチカチ山ロープウェイというのですが、これは太宰治の名作「かちかち山」の舞台であることから、物語にちなんでこの名前が付いているそうです。
そのためロープウェイのゴンドラの上や、展望台のあちらこちらに、たぬきやウサギの人形が飾らています。
天上山の山頂まで上っていて、標高1,075mを3分で行くことができます。
遊覧船は「アンソレイユ号」という船です。フランス語で「日当たり良好!」という意味みたいです。
河口湖は周囲20km、最深部は25mと富士五湖の中では山中湖の次に大きな湖です。
また、「影うつす 富士の高嶺に うもれて残る 水無き河口の海」と歌われる逆さ富士の名勝地ですから、湖上から見る富士山は格別なものかもしれませんね。
運行状況や運賃・料金はページ下部の「詳細情報・関連記事」をご覧ください。
三魂交通神社
三魂交通神社は境内社に水天宮を祀っていることから、水難除け、安産祈願などの御神徳があるそうです。
詳細情報・関連記事
- 富士五湖で船舶を航行する方へ・(冨士川口湖町)
- 道の駅かつやま・(富士河口湖町)
- 遊覧船「アンソレイユ」
- かちかち山ロープウェイ