伊豆半島ジオパーク認定に向けての試み
2015-06-27T18:00:17+09:00 2015/06/27
ジオパークとは、地球学的に見て重要な自然の遺産を含んでおり、なおかつ自然に親しむことができる公園のこと。
日本におけるジオパーク認定委員会「日本ジオパーク委員会」によると、ジオパークとは「地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園」ということになるらしい。
ジオパークと名乗るには書類審査と現地審査が必要です。
日本ジオパーク委員会による審査に合格すると、「日本ジオパークネットワーク」に加盟されます。
そして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援している世界ジオパークネットワーク(GGN、本部・パリ)に加盟申請を行い、審査に通ると、世界ジオパークネットワークへ加盟されることになります。
要するに、少なくとも日本ジオパーク委員会の審査に通らなければジオパークとしては名乗れないということになります。
ただ、世界ジオパークの審査は1カ国当り年間2地域。こちらの審査に通るには日本ジオパーク委員会の審査を受けて推薦されなければなりません。
静岡県にある伊豆半島は2011年に、伊豆地域の自治体と県、関連団体、大学、企業などが協力して、「伊豆半島ジオパーク推進協議会」を設立しました。
翌年の9月には、日本ジオパーク委員会の審査をパスして日本ジオパークネットワークへの加盟が認められ、12月には世界ジオパークネットワークに申請書を提出。
認定されれば世界ジオパークに加盟されることになります。
伊豆半島の特徴は、フィリピン海プレートが北上することにより本州と衝突したことでできており、各所でその過程が地層として現われています。
現地審査は今年6月9日に始まり3日間。世界ジオパーク認定の可否は、9月19日に鳥取市で開催されるジオパーク国際会議の中で発表される予定です。
認定されれば、貴重な地質や地形を有することが世界に示されたことで観光面でも集客が期待されますし、結果的に地域振興にも繋がります。
伊豆半島ジオパーク認定に向けての試み・メニュー
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伊豆半島のジオサイト
メインテーマは「南から来た火山の贈りもの」。ジオサイトは114箇所。11のエリア(熱海、函南、北伊豆、伊東、中伊豆北、南伊豆南、大瀬崎・戸田、河津・東伊豆、下田、南伊豆、西伊豆)に分かれています。
下記はその一部です。
写真はクリックで拡大。
下田エリア
下田市柿崎の「弁天島斜交層理」。斜めに交差する縞模様が特徴な地層。
爪木崎西側海岸の「俵磯」。
田牛(とうじ)のサンドスキー場と龍宮窟(りゅうぐうくつ)。
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南伊豆エリア
中木から石廊崎にかけての海岸美とユウスゲ公園。
西伊豆エリア
浮島(ふとう)海岸の「岩脈群」。
ここは、かつてのマグマの通り道だったらしい。
南伊豆町ジオパークビジターセンター
伊豆半島のほぼ最南端、中木と石廊崎の間、国道16号線沿いにあります。
伊豆半島のジオサイトの紹介をしながら特産物の販売やお菓子、カキ氷の販売などを行っています。
営業時間はAM10時からPM16時半(季節により変動)。
駐車場からは、美しい夕陽と池の原と呼ばれる高原に自生するユウスゲ、そして南伊豆の海岸美が見事です。