山梨県の穴場観光地「特別天然記念物・鳴沢の溶岩樹型」は夕方行けない
2013-08-27T10:00:28+09:00 2013/08/27
「溶岩樹型」とは、火山の爆発で流れ出た溶岩流や火砕流に飲み込まれた樹木が燃え尽きた痕の空洞のことです。
以前紹介した世界文化遺産「船津胎内樹型」もこれに当たります。
国内では富士山周辺の山梨県側と群馬県の浅間山北麓に数箇所しか存在しないという貴重な自然遺産です。
鳴沢にあるものは、西暦864年に起きたと言われる富士山北西での「貞観大噴火」のとき、流れ出した溶岩が周辺の樹木を巻き込んでできたもの。全部で12箇所あります。
その中には「溶岩スパイラクル」という、溶岩水蒸気噴気孔も含まれます。これは、水分が蒸気化した際にガス圧が高まり、溶岩流の中を突き抜け爆発したものらしいですよ。
1929年(昭和4年)には国の天然記念物に指定され、1952年(昭和27年)には特別天然記念物に格上げされています。
ただ、散策路もないような林の中にあるので昼間でも道に迷いそうです。
途中に溶岩樹型の番号がありますが、それでもすぐに見つけられないような状況です。
ここに行くときは出来るだけ明るい時に行ったほうがいいと思います。
暗くなると林の中で相当迷いますよ。
国指定特別天然記念物「鳴沢の溶岩樹型」・メニュー
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鳴沢溶岩樹型の場所・アクセス
地図ではこの位置。
川口湖方面から「道の駅なるさわ」に向かう途中に右側に看板があるので、ここを右折。
写真はクリックで拡大します。
入口から100mも入れば左側に駐車スペースがあります。
たぶんここが駐車場だと思います。
溶岩樹型の探索はそれほど簡単ではない
道端に下の案内看板が設置されています。
番号があるものは全部で12箇所。
これらを全て見るなら番号順に行くと比較的分かり易いですね。
下の写真のように番号順に案内看板が出ているのです。
ただ、林の中に入ると詳しい案内表示がないので、少し周辺を探さなければならないものもあります。
縦型の穴が多いのですが、3番のように横向きのものもあります。
5~9番は少し探しましたね。
右下の写真のように、散策路は特に整備されていません。
そのため、戻るときは道が分からなくなって違う所に出てしまいました。
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だいたい同じような大きさのものが多かったのですが6番だけ異常に小さい。枝が燃えたものかな?
10番は私有地にあるため見学はできません。
8と9は同じような所にありました。
11番は比較的行きやすかったですね。
道が造られているという訳ではないですが、見学者が多いのか、歩いた跡が道のようになっています。
見た中では11番が最も大きい。
これは「溶岩スパイラクル」です。
世界的にも貴重なものらしいいですよ。
そのためか人が落ちないように、頑丈に鎖がされていました。