移住促進に力を入れている鳥取県智頭町の「疎開保健」とは
2013-10-18T18:00:22+09:00 2013/10/18
鳥取県はこのブログでも何度か取り上げましたが、移住促進に力を入れている市町村が多い県の一つです。
住みたい田舎の第3位と高齢者が住みよい街の1位「倉吉市」や住みたい田舎ランキング全国2位の「鳥取市など、移住支援策が結構な成果を出しています。
智頭町は鳥取県の南東部に位置する町です。
この町も「住みたい田舎ランキング」の部門別で長野県佐久市同様、老後の医療介護体制の充実度で上位に入っています。
智頭町は「疎開の町」というキャッチフレーズのもとに、移住・定住の促進に力を入れています。
疎開の町という意味は、息の詰まるようなストレス社会からエスケープすることができる場所。
ということで、現代の疎開の地がここにあるということをアピールしています。
移住支援策としては、住宅・空き家情報の提供や就職支援、農業を始めてみようと考えている方を対象に就農支援(就農相談会)、育児支援等の暮らしの支援。その他に、田舎暮らし体験やお試し体験住宅での宿泊等が用意されています。
この他に独自の取り組みとして「疎開保健」という企画があります。
これは、万が一自分が住んでいる地域で甚大な災害に見舞われ、他の地域に避難しなければならないようなとき、この智頭町が、避難者でありこの保険の加入者を、一定期間受け入れる場所と食事を提供するというものです。
鳥取県智頭町の「疎開保健」・メニュー
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智頭町の場所と概要
面積は約225km²。その93%が山林で占められています。
人口は約7,399人。
地図ではこの位置です。
鳥取藩の宿場町「智頭宿」で知られる町です。
江戸時代の参勤交代の道「智頭往来(因幡街道)」と「備前街道」が合流する地ということで、宿場町として栄えました。
現代でも沿道には古い町並みや社寺が残り、智頭往来は歴史の道百選と遊歩百選に選ばれています。
智頭町の移住支援制度・概要
- 住宅支援事業・・・定住の目的で本町に住宅を購入した場合、若しくは、町内業者との契約により住宅を新築または改修した場合に、事業費の1/2を助成。助成限度額100万円。
- 宅地取得助成事業・・・土地を購入して住宅を新築する場合、その土地の購入費の1/2を助成。助成限度額100万円。
- 住宅家賃助成事業・・・賃貸住宅(貸家を含む。ただし公営住宅等住宅政策による低廉な住宅に入居している世帯は除く。)に入居する、定住の意志を有する満45歳未満で、同居配偶者が45歳未満の者(同居配偶者がいない場合は、18歳未満の扶養親族がいる者)に対して、家賃の1/2を助成。助成限度額1万円。
- 定住・就労奨励事業・・・町内に居住する新規学卒者、または町内に転入した45歳未満の者が、町内または通勤可能な町外の事業所等に就職し、継続して智頭町に定住の意志がある者に奨励金を支給。
この他に智頭町役場企画課(移住定住相談窓口)で、住宅・空き家情報を提供しています。
また、田舎暮らしを体験したい人に、長期滞在できるお試し体験住宅「中原 あけびの家」、「芦津 いろりの家」が用意されています。
智頭町疎開保健の概要
この保健は、災害を切り口とした地域間交流、物流、商流による地域おこしとして、智頭町が独自に企画したものです。
加入することで、災害が起きたとき避難場所から智頭町へ疎開することができ、7日間生活できる場所と食事を確保してもらえます。
- 名称・・・智頭町疎開保険
- 募集主体・・・智頭町役場企画課
- 募集対象・・・日本に在住の方
- 募集人員・・・先着1,000名
- 疎開受入条件・・・地震・噴火・津波等を原因とする災害救助法が発令された地域の加入者
- 疎開補助・・・智頭町内および近隣町村提携施設の宿泊場所の確保・提供。1泊3食7日分(ただし、現金での支給ではありません)
- 保健代金・・・1人コース・年/10,000円 ファミリー2人コース・年/15,000円 ファミリー3~4人コース・年20,000円 ※5人以上の場合は、コースの組み合わせ可能。4歳以下は無料。
- 保険期間・・・加入日から1年間
日本は災害が多い国です。興味がある方は下記の「問い合わせ先・関連記事」でご確認ください。