「西湖」の野鳥の森公園で行われている樹氷祭りとクニマスの生体展示
2014-01-26T18:00:30+09:00 2014/01/26
世界文化遺産に登録された富士五湖の一つ「西湖」は今まで何度か紹介してきました。
所用で河口湖方面に行ったところ、西湖で樹氷祭りが開催されているということで、ちょっと寄って見ることにしました。
開催場所は「野鳥の森公園」の芝生広場。
同時に樹海ギャラリーで、一時は絶滅されていたと思われていた「クニマス」が生体展示されているとのこと。
クニマスは秋田県の田沢湖にのみ生息した固有種だったそうですが、水質の激変が影響して長い間絶滅したと思われていました。
しかし、過去に人工孵化の実験を行うため、幾つかの湖に発眼卵を送っていたそうです。その中の一つに西湖が含まれています。
発見のきっかけになったのは、タレントと東京海洋大学客員准教授である「さかなクン」。彼はイラストレーターとしても活動していることで、京都大学の教授からクニマスのイラスト執筆を依頼されたそうです。
そのとき、執筆の参考にするため近縁種であるヒメマスを全国から取り寄せます。そうしたところ、なんと本物のクニマスがその中に混じっていたということらしい。
これは一時期メディアでも大分取り上げられていたので知っている方も多いかと思います。
環境省のレッドリストでも「絶滅」と評価されていたそうですが、調査により生息が確認され「野生絶滅」に指定変更されたそうです。
今では「西湖」の観光にとって重要なものとなっています。
樹氷祭りでも早速その効果が出ていました。
あんこたっぷりの「西湖・クニマス焼」には客が列を作っていましたよ(笑)
西湖樹氷祭りとクニマスの生体展示・メニュー
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西湖野鳥の森公園の場所
西湖の西岸に位置します。
住所は山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068-1。
行き方は「世界文化遺産「西湖」は、いやしの里根場とヒメマス釣り場で知られている」のページをご覧ください。
地図ではこの位置になります。
樹氷祭りは大盛況だった
行ったのは開催期間の初日25日の午後です。
ここは2回ほど来ていますが、何時も人は少ないので、今回もそれほど人は来ていないだろうと思っていたのですが、駐車場は一杯・・・観光バスまで停まっていたのにはビックリです!!
写真はクリックで拡大します。
会場内に入ると露店まで出ていました。
全然期待していなかったのでこれにも驚きましたね・・・
左下が冒頭紹介した「クニマス焼」。
たい焼きが一般的ですから、特注でクニマスの型を造ったのだと思います。人気がありましたよ。
右下は古民家風の「いろりばた」という休憩所みたいな建物。
中では西湖の名物「ヒメマス」の塩焼きが販売されていました。
だいたい、内陸部の観光地ではニジマスやヤマメ、アマゴ、イワナなどの塩焼きが売られています。
ヒメマスの塩焼きは滅多に売られていないでしょう。
ヒメマスはサケ科の淡水魚。淡水魚の中では非常に美味な魚で、刺身や塩焼き、フライ、天ぷら等で食べることができます。
通常20~25cm位が多いのですが大きなものは50cm位まで成長します。
富士五湖の中では西湖の他に本栖湖にも生息しています。
毎年2回釣りが解禁され、多くのヒメマス釣りファンで賑わいます。
ヒメマス釣りはボートで釣りますから、遊魚料とボート代金がかかります。
その他に仕掛けと餌。それだけでも5・6000円はかかります。・・・釣れても釣れなくても!!
その他に道具が無ければ竿とリールが必要です。
ここでは1本600円で販売されていたのでもちろん買いました。
普段手に入りにくい高級魚ですし、釣ることを考えれば安い値段です。・・・ただ、塩が効き過ぎかな?!
樹氷には名前が付いていた
芝生広場のあたり一面に樹氷がありました。
これは木の枝等で型を作りそれにホースで散水させて人口の樹氷を作っているようです。
全ての作品に名前が付けられていました。これは「国鱒」。
意味が良く分からない「ふじぴょん」。
「世界遺産」?。
「牛・うま」。
これはたぶん氷が溶ければその形になっているような気がします。
「スカイツリー」。一番高さがあるからかな?
「いやしの里」というのは西湖の西側山の麓にある「西湖いやしの里根場」という藁葺き古民家が密集している観光施設のこと。
これらの樹氷群はそこから名前を付けているのだと思います。
最も広さがあるのが一番奥あった「アルプス」。横幅は20m位あったかな?
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「富士山」。
それなりの形をしています。
広場の中央付近には賽銭箱と藁葺き屋根の小屋みたいなものがありました。
何かのイベントにも使うのでしょうか??
開催期間は2014年1月25日(土)~2月2日(日)、午前9時から午後5時まで。
午後9時までライトップされます。
期間中は「よさこい演舞」や「餅つき大会」、「樹氷コンテスト」等といった楽しいイベントも開催される予定です。
詳しくはページ下の関連記事でご確認ください。
クニマスの生体展示
野鳥の森公園の樹海ギャラリー内に展示されています。
中には入ると調査のために捕獲された写真もありました。
これはヒメマスです。
淡水魚独特の臭みも無く、大きさのわりには体高があり脂ものっている魚です。
並んで展示されていたのが「クニマス」。
恐らく生きているものを見られるのはここ以外に無いのでは・・・?!
クニマスについての説明と養殖の歴史が紹介されていました。