暑い夏に涼しさがあるグリーンカーテンをゴーヤで簡単にプランター栽培する方法
2017-07-08T22:05:45+09:00 2017/07/08
もうすぐ暑い夏が来ます。
今年の猛暑は、どう過ごそうか?何か涼しめるものはないかと思う頃です。
エアコンや、風鈴、かき氷等、いろいろなものがありますが、その中でグリーンカーテンというものがあります。
グリーンカーテンは、環境に優しい上、植物の葉が日光遮り、エアコンの効き目を高めてくれたり、節約にもなります。
近年では銀行や、公民館、小学校などの公共施設にインテリアや癒やしとして、置いてある事が増えてきました。
主に、ゴーヤやきゅうり、朝顔などが使われていますが、大半がゴーヤです。
しかもゴーヤは、暑ければ暑いほどよく育つので、気温が上るほど、元気よく伸びて葉が生い茂り、成長が活発なる植物です。
そして、実ったゴーヤを料理して食べる事もできます。
中でも、ゴーヤチャンプルーは沖縄を代表する料理で、栄養も高く、食欲不振や夏バテに良く、様々な料理に使えるすぐれものです。
ゴーヤには、苦味があって苦味は好き嫌いが分かれますが、切って塩水につけておくと少し苦味を抜くことが出来ますし、醤油漬けにすれば、苦味がかなり緩和されます。
というわけで、今回はゴーヤの栽培について説明します。
植え付け方
ゴーヤの植え付け方について説明します。
ゴーヤの苗は、だいたいどれども比較的育つので、説明は省きますが、苗に元気がないとか、葉が少ない、黄色い葉などはやめましょう。
植え付けの時期は、5月でも6月でも大丈夫ですが、7月に入ってからの、地温が上がってからが、もっとも良いとされています。
なので、苗が売り出されるのが、だいたい5月か6月ですので、7月に植えたいという方は、種の栽培にするか、買ってきた苗をポッドのまま雨が防げて、風通しの良い日当たりがある、ベランダなどに保管しておいてください。
以前紹介したきゅうりの栽培の記事のようにゴーヤも、露地栽培に適した野菜です。
ですので、畑の栽培よりも、プランターでの栽培をおすすめします。
プランターについて
プランターのサイズは、大きなものを選ぶ必要があります。
40リットル~50リットルのプランターが理想的ですが、
狭い場所や、置く場所が限られている場合は、最低でも20リットルのプランターを用意しましょう。
小さなプランターで育ててしまうと、根詰まりを起こしたりします。
植え込み過ぎる事を、密植というのですがそうすると、本来の生長の力を出すことができなくなります。
そうなると、困ります。
一度植えたゴーヤを植え替えることはできません。
苗から、20cmほど離れた場所に、シャベルを垂直に差し込み、根を何箇所か切る根切りをすると元気になることがありますが、手間ですし、枯れるリスクが生まれるので、避けたい対処法です、
以上の事を踏まえて、ゴーヤは大型サイズのものがいいです。
大型プランターには、大体2株のゴーヤーを育てられます。
株間は40センチ以上で、育てましょう。
使う土
使う土は、市販で売っている野菜用の土ならどれでも大丈夫です。
ですが、百均の土はやめてください。
百均の土で育てた事があるのですが、ものすごく成長が遅く、6月に植えて、収穫したのが8月の終わりで、実った数も3つほどでした。
買ったほうが安いくらいの損をしました。
百均の土でなければ、いちご用土とか、バラ用でも育つので、余っているという方は使っても大丈夫です。
ただし、稀に成長が少々遅れる可能性がありますが、野菜用の土を使わないわけですから、しょうがありません、ご了承ください。
ちなみに、自分で作った土でも大丈夫です。
むしろ、作った土のほうが丈夫に育つ可能性が高いので、おすすめです。
自分で作ってみたいけど、やり方がわからない方は、以前紹介した土の作り方の記事を参照してください。
支柱
植え付けた直後に支柱をつけてください。
つけないと、他の植物や地面につるを張らせます。
そうすると、片付けの際に手間がかかりますし、花が傷んで実が実らなかったりします。
支柱は、組んでスクリーン状にするのが一番よいのですが、マンションのベランダ等の限られたスペースでは、大変かと思われます。
それに、初心者にとっては、かなり面倒くさいです。
これが、スクリーン状にしたイラスト。
なので、このような緑の網のものを使うことおすすめします。
そう、グリーンカーテンです。
つまりは、効率化や手間を省いた結果、グリーンカーテンが誕生したわけです。
収穫までの育て方
プランターに植え付け、支柱も立てたら、次は収穫までの育て方です。
ゴーヤの原産はインドです。
なので、日当たりのいい場所を好み、水をいっぱいあげて育てましょう。
基本ゴーヤは、放任で育ちますが、整枝をすると、実りがよくなります。
整枝とは、主に盆栽の時に使う言葉で、樹木の不要な枝を刈り込んで形を整えることを指します。
ゴーヤの場合は、摘心や脇芽を摘む事をいいます。
ではまず、苗を植えたあと、たっぷり水を与えます。
プランターの底からでるくらいがいいでしょう。
毎日、天気の良い日は朝と夕の2回水を与えて育てます。
植え付けてから、つるが2本伸びてきます。
このつるが、V字になるように誘導して育てると、手入れがしやすいです。
つるも伸び始めてきて、本葉が5~6枚になったら先端の芽を摘み取ってしまいましょう。
やがてネットの端からつるがはみ出してきますが、そのつるを誘引しながら育てていきます。
それか、はみ出したつるは切り取ってもいいです。
すると、孫つるが伸びてきて、子つるの間を埋め、葉がどんどん茂って密になって緑のカーテンに相応しくなっていきます。
ゴーヤの生長には、順番があって、親ヅルを摘芯して子ヅルを伸ばし、十分な大きさまで成長させます。
成長が1メートルくらいになる前に咲いた花は、切り取ります。
理由は、生長しないうちに実がなり始めると、実が大きく育つことができなくなるからです。
また、もし育っていないのに、実がなってしまったら小さいうちに切ってください。
最初は、生長を優先させるように、切る作業が多い事です。
肥料
基本私は、肥料を使わないで育てるのですが、使ったほうが成長に良いことは、確かなので、一応説明します。
尚、最初に肥料を使ったら継続して使って下さい。
でないと、肥料が不足し、実が大きくならないまま、葉っぱが
黄色っぽくなって、弱って枯れる時があります。
これは、追肥不足が原因です。
1回目の肥料を使った場合に起こる原因だと、私は思います。
肥料への体制がついたので、肥料がないと育たなくなるんだと、私独自の育てた結果から考えた事です。
なので、必ず2回目も使ってください。
肥料は苗を植え付け後2週間程経ったら1回目を、次は2週間ごとに化成肥料を与えて下さい。
液体でもいいのですが、液体は値が張るものでないと、効果があまりない事が多いです。
固形の肥料のほうが、水に流れませんし、長持ちしますのでそちらをおすすめします。
人口受粉
ある程度成長したゴーヤに花が咲いたら、実らせるために受粉を行います。
ほんのりと甘い香りがし、蝶々などの虫を呼び寄せ、寄ってくる虫が受粉を手伝ってくれるので人間が人工的に授粉を行う必要はありませんが、マンションの上層階のベランダでは、虫が飛んでくることは少ないので、人口受粉を行ってください。
人口受粉は、ゴーヤの花を1個取って、他の咲いているゴーヤの花につけるだけで大丈夫です。
しかし、しっかり手入れしたのにもかかわらず、実が大きくならない場合があります。
原因は、主に日光不足と株の生長不足、プランターが小さい、密植し過ぎが主な原因だそうです。
ゴーヤは九州や沖縄といった、気温が高い気候を好む野菜です。
生長には日当たりはとても重要になります。
なので、成長の過程で充分に日に当たっていなかったりすると、実がならなかったりするんです。
夏のピークまでにしっかり日光を当てて、生長させておきましょう。
ゴーヤは根が広く深く広がって行ける環境を必要とする野菜です。
根の成長が、直結するので冒頭でも説明したように、大きいプランターで育てましょう。
収穫
収穫は、7月から9月まで続きます。
実が黄色くなり果実が裂けると熟しすぎですので、注意しましょう。
濃いみずみずしい緑色で、いぼが固くごつごつして、実が縦ではなく、横に大きくなり始めてきたら、生長が止まってきた合図です。
または、生長が止まるといぼの間の谷間の色が薄くなって行きます。
なので、この2つのパターンどちらかの合図で収穫してください。
収穫後
ゴーヤは種を取っておいて、翌年の栽培に利用することができます。
ただ、苗の品質によって、翌年に生えてくるか出ないかがあります。
ゴーヤの種を取りたいときは、収穫を行わず黄色く熟していくのを待ちます。
やがて実が割れて、赤い種が顔を出します。
赤い部分をきれいに洗い、種を陰干ししたら、紙袋などで保存しましょう。
害虫と病気
ゴーヤは病害虫に強い野菜ですが、時には害虫が発生することがあります。
病気にも、強いのであまり心配は必要ありませんが、稀に青枯れ病・うどん粉病・苗立枯病・モザイク病の病気に掛かります。
病気の原因・要素は、株を密植しすぎている、水やりの量が多過ぎる、与える肥料の量が適切でない、弦や葉が込み過ぎて日光不足や通風が悪くなっている、土壌の排水が悪いなどをです。
再度見直してみましょう。
病気
うどんこ病
葉や茎に白い粉をまぶしたようなカビが発生します。
病気になったところを取り除き、風通しを良くしましょう。
害虫
アザミウマ
葉の裏を食害します。被害にあったところを取り除きます。
雑草をこまめに取り除くことで予防ができます。
アブラムシ
群生して葉や茎の汁を吸います。
薬剤を散布したり、牛乳を霧吹きで吹きかけると窒息死させて退治します。
オンシツコナジラミ
白い羽虫が群生し、葉や茎の汁を吸います。
退治する専用のITシートが売っていますのでおすすめです。
ハダニ
葉の裏に群生し、汁を吸います。
弱った葉を取り除き、水で洗い流しましょう。
病気や虫にかかった時は薬剤の使用など早急な対策をすることが大切です。
以上が、ゴーヤの育て方です。
私も育てていますが、今年は、雨が多かったせいかまだグリーンカーテンと呼べるほど成長していません。
上記でも、書いたとおり、もともとはインドや沖縄などの暑い場所で育つ植物です。
私が住んでいる地域は、霧が多くて、気温が低いので、それも原因の一つかもしれません。
今回の記事を書くにあたって、調べ直したことや、新たな発見もありました。
かなり、独特な偏った育て方によるものですが、色々試してみたほうが面白く、コストを下げれて育てられる事につながるときもあります。
よろしかったら、参考にしていただけたら幸いです。
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