プチ田舎暮らしが楽しめる流行のクラインガルテン、その利用法とメリット
2013-10-24T18:00:59+09:00 2013/10/24
クラインガルテンとは、泊り込みで農業が楽しめる市民農園みたいなもの。
ドイツ発祥の農地賃借制度で、日本では「滞在型市民農園」とも呼ばれます。
市民農園との違いは、「ラウベ」と呼ばれる滞在施設があることや借りられる農地が広いこと、そして長期間借りられること等が挙げられます。
滞在施設(ラウベ)はログハウス風に造られていることもあり、広さも十分で必要な設備も備えられているのが一般的です。
そのため長期滞在ができますし、夏休みなどは子供たちを連れていき、泊りがけで遊ばせてやることも可能になります。
クラインガルテンはホームページの方で紹介しているように、まだ全国に30箇所位しかありません。
ただ利用希望者が多いので、毎年全国で何箇所かはオープンしています。今後もこの傾向は続くと思われます。
田舎暮らしをするために地方に移住することはできないが、農業はしたいとか田舎暮らしに憧れている、というような方には最適なシステムです。
今回はクラインガルテンの仕組みや利用法、メリットなどを挙げてみたいと思います。
クラインガルテンの利用法とメリット
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利用方法・利用上の注意や申し込み方、等
利用するには一定の条件を設けているのがほとんどです。
施設により差はありますが、概ね以下のようなルールが設定されています。
- 入居資格・申込資格がある・・・年間一定期間の宿泊が出来る人、家族やグループで申し込むこと、ルールを守れる人、等。
- 利用期間・・・1年契約が主体。延長もできる。
- 利用料金・・・入会金・年会費を含め40~70万位。一括納入が多い。生活費(光熱水費)は別途自己負担。
- 住所変更・・・長期間滞在するようになっても住民票は移せない。
- 作物の規制・・・作る作物は規制されている。例えば種類やその高さ制限。
- 農機具の貸し出し・・・農機具の貸し出しはあるが、用意されているものはまちまち。無料と有料のもの、貸し出し時間等の規制がある。
- 農薬の使用・・・化学肥料や農薬の使用には規制がある。有機農法を求めるところもある。
- 講習会等の参加義務・・・定期的に講習会や交流会、共益作業が開催される。原則として参加する。
- 農業指導等がある・・・通常の農業指導の他、営農指導や営農支援等があるので農業に関することはほとんど分かる。
- ペットの持ち込み、バーベキュー、等・・・ペットの持ち込みはまちまち。バーベキューはできるところが多い。花火は規制されている。
- 必要品の調達・・・日用品や必要な資材は指定業者とか町内で調達することを義務付けられていることがある。
メリット
最大のメリットは移住しなくても農業や田舎暮らしが楽しめるという所でしょう。
他にも下記のようなメリットが挙げられます。
- 見学会が開催される・・・入居する前にセミナーや見学会が開催されるので安心感がある。セミナーでは利用者の話も聞ける。
- 本格的な農業ができる・・・広さもあるし指導も受けられるので家庭菜園レベルではない農業ができる。
- イベントがある・・・・地方の人たちとふれあうことができるイベントや美しい畑作りを表彰する「菜園コンテスト」等がある。
- 子供たちを連れて行ける・・・週末や長期の休みは子供や孫を泊りがけで連れて行ける。自然の中で遊ぶことが出来るので子供たちもいい経験になるし大喜びです。
- 安全な野菜を食べられる・・・自分が納得できるものを作るし、減農薬が基本ですから安全な野菜を家族や友達に食べさせることができる。
- 生活環境・・・比較的近くに病院やスーパー等の商業施設があるのでそれほど不便は感じない所が多い。