世界文化遺産「山中湖」は富士五湖一のスワンボートの湖だ
2013-06-14T18:00:51+09:00 2013/06/14
山中湖は面積6,8k㎡・周囲長13,87k㎡と富士五湖で最も大きい湖です。
水深はありません。最深部では13,3mしかありませんから本栖湖とは100m位の差があることになります。
標高も全国で3位に入る980,5m。もちろん富士五湖の中でも一番の高さです。
そのため湖畔の周りは有名企業の保養所や大学のセミナーハウス、少し高い所にはかなりの広さの別荘地等、避暑地としての一面も呈しています。
山中湖も富士山の大噴火によりできた湖だそうです。
wikiでは「延暦19年(800年)に富士山の大噴火によって流れ出た鷹丸尾溶岩流が「宇津湖」という湖を分断し、現在の忍野八湖と山中湖を作った・・・」と書かれています。
ただ、他を見ると「西暦937年の鷹丸尾溶岩流は川をせき止め山中湖と忍野八海を誕生させた・・・」とも書かれています。
まあ、諸説はいろいろあるようですが、富士山の爆発により流れ出た溶岩流により堰きとめられた湖であるということは間違いないようです。
世界文化遺産との関連はやはり富士講。
ここも富士講の巡礼地「内八海」の一つです。
この巡礼のときだろうか、現在の埼玉県寄居町の富士講の一派・丸正鐘講の人たちが建てたとされる「鯉奉納碑」が湖畔にあります。
写真はクリックで拡大。
これは捕らえられた生き物を放してやる「放生会」というしきたりにより鯉を放した記念に建てたと言われています。
今では「山中湖村史跡文化財」になっています。
世界文化遺産「山中湖」・メニュー
- 山中湖の場所・行き方
- 湖畔に鎮座する諏訪神社と浅間神社
- 山中湖はスワンボートの湖だった
- 山中湖のキャンプ場
- マリモ通りとマリモ広場
- 文学の森公園と三島由紀夫文学館
- 保養所としての山中湖
- 山中湖の釣り
- 白龍の松
- 詳細情報・関連記事
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山中湖の場所・行き方
山中湖は138号線に面しています。
川口湖方面から行くと忍野村入口を過ぎて10分程走れば山中湖入口の「明神前」交差点が見えてきます。
この交差点を過ぎれば山中湖です。
写真は全てクリックで拡大します。
湖畔に鎮座する諏訪神社と浅間神社
上の「明神前」交差点を左に曲がると諏訪神社と浅間神社あります。
特に世界遺産とは関連がありませんが一応行って見ました。
神社まで続く道はどことなく避暑地の佇まいを見せています。
この諏訪神社は縁結び・安産・子授けの神社です。
毎年9月の例大祭「山中明神安産祭り」には、妊産婦や新婚女性が集まるお祭りとして全国的に知られています。
入口には結構本格的な土俵があります。
手水社や社務所も立派です。
境内には欅(けやき)の御神木。
以前は奥のほうに違うものがあったそうですが、台風の被害により倒れてしまったためこの欅になったそうです。
民芸品みたいですが、神馬の代わりかな?
富安風生(とみやすふうせい)という俳人の碑。
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以前の御神木。
平成3年の台風で倒れたみたいです。
山中浅間神社
北口本宮浅間神社も「諏訪の森」の中にありましたが、ここも「諏訪の森」と呼ぶみたいです。もしかして河口湖のほうから続いているんですかね?
山中諏訪神社とは国道の上の橋で繋がっています。湖畔から入れる道もありました。
木花開耶姫命、天津彦々火瓊々杵尊、大山子祇命を勧請して奉ったことが、山中浅間神社の始まりだそうです。
山中湖はスワンボートの湖だった
山中湖は白鳥が飛来する湖です。
毎年のように飛来し、4月ごろから巣作りが始まり産卵を迎え5月か6月頃には雛が誕生します。
そのためか、湖の貸しボート店にはものすごい数のスワンボートがあります。
そのうえ遊覧船まで白鳥の形をしています。名前は「白鳥の湖」。
奇跡の3ショット。
遊覧船「白鳥の湖」とスワンボート。
それを見つめるようして泳いでいる本ものの白鳥です。
他の富士五湖と違い、湖畔は全て何らかの商業施設があるため人が集まります。
そのためか、とにかく湖のどこにいってもものすごい数のスワンボート。
下の写真はあちこちで撮影したのですがそれでもほんの一部です。
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肝心の白鳥はというと、湖の西側にあった一部の砂浜にだけ30羽程・・・・
右下の写真は白鳥の餌場と書いてありましたがここには居ませんでしたね。
山中湖のキャンプ場
山中湖は広いだけありキャンプ場は10箇所程あります。
住所・電話番号は以下のようになります。
- 撫岳荘ホテル・・・・旅館・キャンプ場・貸し別荘(山中湖村平野508-113・TEL:0555-62-1100)
- 湖畔荘キャンプ場・・・キャンプ場・オートキャンプ場(山中湖村平野508・TEL:0555-62-1143)
- みさきキャンプ場・・・キャンプ場(山中湖村平野2431-2・TEL:0555-65-7981)
- 富士見荘キャンプ場・・・キャンプ場(山中湖村山中339-3・TEL:0555-62-1578)
- 山中湖フォレストコテージ (小田急電鉄山中湖畔キャンプ場)・・・キャンプ場(山中湖村旭日丘・TEL:0555-62-2171)
- 村営山中湖キャンプ場・・・キャンプ場(山中湖村あざみ丘506-1・TEL:0555-62-0146)
- 山中湖オートキャンプ場・・・キャンプ場(山中湖村梨ヶ原1212-525・TEL:0555-84-7675)
- ボーイスカウト日本連盟山中野営場・・・キャンプ場(山中湖村平野・TEL:0555-62-0141)
- トレーラービレッジ・・・キャンプ場(山中湖村平野508-28・TEL:0555-20-2627)
村営キャンプ場が最も大きく、700人を収容できます。
ただ、あまり整備されていないので木々が生い茂っているそうです。
マリモ通りとマリモ広場
山中湖もマリモが生息していることで知られます。
北岸の100m沖合いの湖底に生息しています。
発見当初の昭和31年頃は、珍しいこともあり盗採者がたくさんいたそうです。
そんなこともあり、昭和33年には自生地を含め「フジマリモおよび生息地」が山梨県の天然記念物に指定されました。
ただしその後の周辺開発による水質汚染などにより減少していき、今ではほとんどその姿を見つけることはできなくなってしまったそうです。
だだ、昔の名残りなのかマリモが付いた地名や観光施設はかなりあります。
マリモ通りやマリモ広場もその一つです。
マリモ通りというのは山中湖の周りを巡っている北岸の道路を全ていいます。
途中には幾つのもの無料駐車場が整備されており、湖畔に出てボートに乗ったり釣りをすることができます。
また、周囲は遊歩道やサイクリングロード、トイレが整備されていますので天気の良い日は歩いて廻ることもできます。
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マリモ広場
かなり整備された広場というか公園みたいな所でした。
湖畔にも出られますが、お約束のスワンボート乗り場です。
文学の森公園と三島由紀夫文学館
文学の森公園と三島由紀夫文学館も北岸にあります。
村営キャンプ場と隣接しています。
文学の森公園は有名なジャーナリストの徳富蘇峰の足跡と、恩師である勝海舟たちの資料を展示しています。
三島由紀夫文学館は文学の森の中にあります。
直筆資料や創作ノート、著書、映画等が展示されています。
既に閉められていたので入れませんでした。
詳細はページ下部の「詳細情報・関連記事」のリンクでご確認ください。
保養所としての山中湖
あちこちに大学のセミナーハウスや企業の保養所があります。
筑波大学、慶應義塾大学、千葉大学、明治大学、専修大学、東京大学等のセミナーハウスがありました。
山の中腹には大規模な別荘地。
遠目でしかみえませんが、かなり数の別荘です。
この辺は「芙蓉台山中湖畔高原別荘」や「富士急山中湖畔別荘地」等があります。
そのためか湖畔の周りは不動産屋がいっぱいありました。
山中湖の釣り
貸しボートもとにかくあちことにあります。
桟橋や浜から釣りをしている人もいっぱいいます。
山中湖はうなぎや鯉、フナ、ウグイ等も生息していますが、ブラックバス・ブルーギルやワカサギ釣り場として知られています。
ブラックバスは陸やボートでも釣れますが、ワカサギは主にドーム船(屋形船)での釣りになります。
ボートはスワンボートの他手漕ぎボートやモータボートまで貸りることができます。
遊魚券の料金は指定場所である販売店と現場で金額は変わります。
また、年齢でも違いがありますから事前に確認してください。
詳細はページ下の「詳細情報・関連記事」でご覧ください。
白龍の松
白龍の松は「右竜」と「左竜」があります。
これは、諏訪神社のご神体である豊玉姫命が、右龍と左龍の二頭の白龍に道を導かれて、あるいは龍を従えておいでになる、という古事に因んで設置されているみたいです。
平成19年に右の松が命名・整備されたのを受け、その後協議の末に左にも松を移植したそうです。
左龍は諏訪神社の入口にあります。
写真は右龍。138号線沿いにあります。