世界遺産村山浅間神社の「大日堂」は保存修理工事が行われている
2014-09-30T18:00:46+09:00 2014/09/30
村山浅間神社は鎌倉時代から江戸時代末期まで盛んだった山岳信仰の拠点となった神社です。
この頃は山伏(修験者)たちが中心となり全ての管理していたと言われます。
住所は静岡県富士宮市村山字水神151。
現在の富士宮登山道の6合目からが村山口登山道らしいのですが、相次ぐ災害のため今は道を特定することが難しいらしい。・・・この辺は過去の「世界文化遺産の「村山浅間神社」入口からは駿河湾が一望できる」の記事である程度詳しく解説しているのでよろしければそちらをご覧ください。
富士宮口5合目に行った帰り、久しぶりに村山浅間神社に寄ってみました。
世界遺産に指定されたとはいえ、富士山とは違い土曜日にも係わらず観光客の姿は見えません。
それでも、以前に比べると観光案内所やトイレの新設、大日如来を祀る大日堂が新たに保存修理工事を行われていました。
村山浅間神社の「大日堂」は保存修理工事・メニュー
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村山浅間神社の場所・アクセス
東名インターからは混んでなければ約3・40分。
西冨士道路(130号線)を北上し「登山道入口」を富士山の方に向かい、途中のENEOS」のガソリンスタンド右折。
暫く行くと左側に見えてきます。
地図では下の位置になります。
新設された観光案内所と大日堂の保存工事
下が村山浅間神社の鳥居。
上って行くと境内の前にもう一つ鳥居がある。
境内の右側にあるのが大日堂。
その昔、神仏分離令により寺院・神道と仏教を区別させられ、村山山浅間神社と大日堂が分離したそうだ。
この時、修験者(山伏)は還俗(げんぞく)させられたそうです。※還俗とは俗人に戻ること。
保存修理工事の期間は平成26年3月18日から27年3月13日まで。
ここには、当時の大日堂の写真と最近の写真、保存工事の全容が紹介されています。
水垢離(みずごり)場の案内看板も立て替えられていました。
水垢離場とは富士山に入山するときに体を清めた場所。
「竜頭ヶ池」の聖水を引いた滝があったらしい。
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奥にある護摩壇(ごまだん)。
ここの案内看板も新しくなっていました。
護摩とは不動明王に祈るという密教の秘法のこと。
護摩木と呼ぶ薪に願いを書いてそれを燃やした。
以前は御神木の周りは看板だけだったのですが、今は柵がされており、中には立ち入れないようになっていました。
神社の西側に新設された観光案内所。トイレも併設されています。
世界遺産登録されたことでこのような施設を造ったようです。
世界遺産登録は環境対策の宿題が課せられているため、これを怠ると登録が取り消される可能性もあるとか!?
その提出期限は2016年2月1日。
まだまだ改善点は山積みのようですが、なんとか期限までに全てクリアしてもらいたいものです。