富士山世界遺産センターの料金や内装 注意事項 最先端の技術が使用されている展示物
2017-12-26T19:27:03+09:00 2017/12/26
今年12月23日金曜日に静岡県富士宮町に開設した、静岡県富士山遺産センターに行ってきました。
山梨県南都留郡富士河口湖町船津にも富士山世界遺産センターはありますが、山の中にあって身近な施設ではありません。
ですが、今回の世界遺産センターは町の中にあり、有名な浅間大社の前にできたので、富士山を身近に感じる事ができます。
概要
富士山世界遺産センターのホームページにコンセプトが載っています。
センター4つの基本コンセプト「守る」「伝える」「交わる」「究める」に富士山への畏敬、関心といったそれぞれの個人の思いを加え、5本の柱で富士山を表しています。
四角の枠は学問と大地象徴し、富士山学を通して知識を深め、線が四角を飛び出すことで、大地の下まで広がりゆく富士山とセンターの繁栄を意味しています。
静岡県富士山世界遺産センターは、2013(平成25)年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山─信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点施設です。当センターでは、「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」の4つの柱を事業として、国内外の多くの方に歴史、文化、自然など、富士山を多角的に紹介します。
●平面計画
北棟、西棟、展示棟の3棟から構成され、中央の展示棟は木格子で覆われた逆円錐形の特徴的な建物で、その内部は螺旋状のスロープになっている。壁面に投影される四季折々の映像を楽しみながら富士登山を疑似体験できる。
外装
外装もかなりこだわっていて、富士山を逆さにした形で、使われている木格子には、「富士ひのき」を使用しています。
そばにある大きな鳥居が目印となるでしょう。
これは、鳥居を施設の庭内から撮影した写真です。
富士宮駅から、見えるほど大きいので、電車でくる人はすぐに場所がわかりそう。
近づくと、下の水面に施設が映し出されています。
この水面は、地下水を水盤に利用し、空調の熱源にも利用するなど、最大限の省エネ化を目指し、設計されています。
まさに富士山といった感じです。
入り口は、逆さ富士の右側に扉があるのでそこから入れます。
また、ここから見る富士山の景色もきれいで、多くの人が写真を撮っていました。
水面についてですが、非常に浅く、靴で入っても靴の中に染みなさそうなほどです。
ただし入ってはいけないので、お子様連れの方は注意しましょう。
夕方になると、鳥居と施設の間に夕日がみえます。
夕日が水面に写っている姿は、あまり見れるものではないので、おすすめです。
施設内
施設に入ると、カウンターでチケットとパンフレットがもらえます。
施設の中自体は無料で入れますが、展望台に登るにはチケットが必要になります。
チケットは、300円程度で購入できます。
個人300円で、大学生以下、70歳以上、障害者は無料となっています。
ちなみに、団体は20名以上で200円になります。
パンフレットは、3枚おりになっていて、開くと地図や企画内容、展示物の説明などが載っています。
閉じると、この施設の全体図の写真となっています。
入り口
入ってすぐには、この施設の案内が右側にあります。
その奥が、トイレとなっています。
そして、目の前には外からみた巨大な富士山があります。
全て木で出来ていて、何重にも組まれた模様が上に広がっている。
見ていると上には、何があるんだろうと登ってみたくなる欲求が湧いてきます。
お土産コーナー
1階にはお土産コーナーがあります。
食べ物や、日用品などのおみやげが並んでいます。
富士山の絵が描かれた色紙が売られています。
色紙で折られた鶴が展示されています。
鶴が富士山を運んでいるように見えるなんて可愛いです。
食べ物は、羊羹やサブレがあります。
子供向けではありませんが、日本ならではのお菓子です。
ゆず羊羹という珍しい羊羹が売っています。
こちらは、本格的な羊羹です。
銅釜で作るというこだわりが他とは違う羊羹の旨味を引き出していそう。
みるく羊羹とは、あまり聞きなれない羊羹です。
味以前に、羊羹とは賞味期限が長く、保存が高いお菓子なんですが、牛乳が入ると一気に期限が短く、お土産向きではなくなりそう。
でも、珍しさは高いです。
このお土産コーナーには、富士周辺の見どころマップが壁一面にデザインされています。
左下のタッチパネルで、調べたい県や地域の見どころ、紹介が調べる事ができます。
スロープによる疑似登山体験
チケットを購入したので、施設のみどころである、スロープによる疑似登山体験をしました。
入り口は、このようにちょっと狭くなっています。
スロープ自体は、あまり急坂ではないので登るのに苦痛なないです。
ただ、車椅子を押す人がいる場合にはちょっと狭い気もしました。
スロープの横に映像が流れます。
映像は止まっている事はなく、始終稼働してます。
景色なども映像であります。
景色の映像は倍速で撮影した情景が映し出されています。
スロープを登っていくと、途中で映像シアターや企画展示物のコーナーがありました。
映像シアターは、7分間の富士山の歴史ムービーを見れる。
これは、映像シアターの入り口になります。
企画展示室は、撮影禁止の場所でしたので掲載できませんが、富士山の歴史文書が展示されていました。
スロープは、富士山を登るまでの自然の映像も流れます。
これは樹海の風景でしょうか。
ただ映像が流れるだけでなく、そこに生息する動物が白い型で表されていました。
それと、こんな風に見ていると四季によって景色が異なるようにもなっています。
真ん中に柱があって、そこにも映像が流れています。
ただ、ところどころ撮影禁止エリアがあるので注意しましょう。
育む山と受け継ぐ山というコーナーがありました。
富士山は、駿河湾の海底から測ると、6000メートルを超える鉱山です。
山頂の雪や雨は地面に染み込み、海底から湧き出し、この水がさまざまな生命を支えています。
このゾーンでは、高山帯から駿河湾までの様々な生態系を紹介します。
育む山のコーナーは、生態系の紹介をタッチパネルが置かれていて、自分が調べたい地形の生態系について調べる事ができます。
尚、撮影は禁止です。
それと、富士山を絵にした壁があります。
壁には、以下のような説明がありました。
この壁をつくるにあたって、富士は2つの山が1つになって出来たのだと知った。
富士の中にはもう1つ富士があるのだ。
今回の壁は、その2つの富士を地層として表している。
イメージとして富士は、深いグレーであり、軽やかなグレーであり、紫であり、藤色であり、それらの色が無限のグラデーションを見せてくれる。
この壁に顔料は使いたくなかった。
すべて天然自然の土の色合いで仕上げる事にこだわった。
富士の背景には、迷うことなく赤土を使う事にした。
入り口の目の前一面に富士山が描かれています。
これも撮影が禁止だったので撮影できていません。
富士山は、昔も今も人の心に根付き(ねづき)、親しまれる一方で、活動を続ける恐ろしい火山でもあります。
このゾーンでは、活火山、心に根付く山、登山する山など、富士山のさまざまな顔を見ながら、人と富士山の未来を考えていきます。
受け継ぐ山は、富士山の地層の断面の石と堆積物が柱で展示されています。
こちらの写真は、富士山の地層の断面と堆積物になります。
柱を囲っている透明のガラスに記載されていた内容をのせておきます。
火山活動による噴出物(ふんりゅうぶつ)のうち、溶岩を除く火山灰や軽石、スコリア、火砕流(かさいりゅう)やサージなどをテフラと呼んでいます。
宝永噴火(ほうえいふんか)によって富士山上空にあがったテフラは、偏西風(へんせいふう)により東方へ流されましたが、特に小山町(おやまちょう)や御殿場(ごてんば)市一帯の御厨(みくりや)と呼ばれていた地域に大量に堆積(たいせき)し、復旧を困難なものとしました。
外には、富士山の岩を使った小さい山があります。
説明などが置いてなかったので、使用がわかりませんが、子供たちは登ったりして遊んでいました。
最後の展示物が、この山頂映像の手前に建物の中心にあるんですが、すべて撮影禁止となっています。
個人的に一番面白く、神秘的場所でした。
富士山と仏教のつながりについて書かれた古文書や映像が流れているのですが、デザインが近未来的で、映画とかで出てきそうな場所でした。
イメージとしては、スタートレックやエイリアン等の敵の宇宙船の中のようだったというか。
ここのスロープは、頂上の手前という事で、山頂からの景色を映像でみることができます。
富士山の上はこんな風になっているようです。
まるで、天界からの景色です。
頂上が見えてくると、スロープには映像がなくなり、風の唸るような音と、くもった映像になります。
頂上を再現しているのでしょうか。
結構、暗いので怖い雰囲気でした。
頂上
さっきまでの暗い道とは、真逆の広くて明るい、白い空間がまっていました。
椅子も富士山を象った形となっています。
奥の窓は開けていて、そこから富士山を眺める事ができます。
家族写真や記念撮影など、写真をとる人たちが大勢いました。
この屋上に敷かれた石は、富士山の大沢崩れから流れ出た石なんだそうです。
右側にある富士山の写真は、色々な顔を持つ富士山が貼られています。
案内文は、以下のように書かれていました。
日本列島のほぼ中奥に秀麗(しゅうれい)な姿を見せてそびえる富士山への憧れから、全国各地に“富士”と名のつく「ふるさと富士」が400座以上知られています。
また、日系人(にっけいじん)や日本人の旅行者などにより、世界各国にも“○○富士”と呼ばれている山があります。
人によって富士山の見方、考えがあるという事ですね。
このふるさと富士の右側に、荒ぶる山というコーナーがあります。
ここは、富士山と日本の関わってきた歴史についてのムービーがあります。
暗い部屋の中で、3D映像や動く映像の地球儀などがあります。
文字や説明文は、基本光っていますので、見にくいという事はないと思います。
少しU字型になっています。
荒ぶる富士についての説明が記載されていました。
広大な太平洋を囲む「火の輪」、環太平(かんたいへいよう)洋火山帯の一角で産声(うぶごえ)を上げた富士山は、若く活発な火山です。
この荒(あら)ぶる山と人類との出会いは、およそ3万5千年前。
このゾーンでは、富士山と人との出会いの物語を紹介します。
以下のものは、撮影禁止のためムービーの写真はとれませんでした。
この3つのムービは、ただのムービーではなく、デザインが非常に面白かったです。
棒人間が暗い室内で淡く光、富士山と関わっていく事でどう対応していったかのムービーでした。
個人的に可愛くて2回ぐらいみていました。
トイレや駐車場など
見どころ以外の事について説明します。
駐車場は、富士宮浅間大社の観光駐車場または、センターの前の道路を挟んだむかえにあります。
どちらも有料です。
終わりに
施設の閉館は、17時です。
辺りが暗くなると、ライトアップされ、昼間みた光景とは違った雰囲気がします。
道にもライトが施されるので、安心して出口までいけます。
出口は、一箇所だけではないのですが、大体の人が来た道、この鳥居の横を通って帰っていきます
帰り際、「また来たい」や「面白かった」「ムービーが近未来的でかっこ良かった」など色々な声が聞こえてきました。
私は、富士山が常に見える土地で育ったのですが、富士山に登ってみたいなんて思った事なかったのですが、このセンターを出たあと、いつか登ってみたいという気持ちなりました。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は訪れてみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク