大井川鐵道井川線の秘境駅「奥大井湖上駅」へのアクセスと接岨湖の紅葉
2014-11-18T18:00:39+09:00 2014/11/18
接岨湖(せっそこ)は長島ダムができたことにより造られた人造湖です。
かなりの広さを有しており、その貯水量は大井川水系の中では井川湖、畑薙湖に次ぐ7,800万㎥と大貯水池です。
「奥大井湖上駅」というのは、川根本町梅地にある大井川鐵道井川線(愛称・南アルプスあぷとライン)の無人駅です。
接岨湖の中ほどに岬のように突き出た部分があるのですが、その突端部に造られています。
駅までは「レインボーブリッジ」と名付けられた巨大な鉄橋で結ばれています。
駅の周囲は全て湖、民家や観光施設の類は一切無く、コテージがホームの裏に1棟造られているだけ。
陸の孤島とも日本の秘境駅とも言われる喩えはまさにこの駅のためにあると言えるほどです。
「奥大井湖上駅」には県道388号線から山道を歩いて行くことができます。
付近には駐車場も整備されていますし、閑蔵線のバス路線も通っています。
利用しているのは鉄道ファンや写真愛好家も含めてほとんどが観光客。
ウオーキングコースにもなっていますし、接岨峡温泉駅までのハイキングコースも整備されているため、春の新緑や秋の紅葉時期ともなれば多くの人が訪れる秘境の観光地です。
「奥大井湖上駅」へのアクセスと接岨湖の紅葉・メニュー
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「奥大井湖上駅」の場所・アクセス
国道362号線で千頭へ。千頭からは77号線、途中を左折し388号線で長島ダム(接岨湖)へ向かう。
地図では下の位置になります。
「奥大井湖上駅」へ続く山道と駐車場
県道388号線をダムから井川湖に向かうと、接岨湖の中間あたりにトンネル(不動トンネル)が見えてきます。
奥大井湖上駅へは、右脇の「レインボーブリッジ」方面へ向かいます。
写真はクリックで拡大します。
専用の駐車場はこのトンネルを過ぎて少し行った先を右折します。
道なりに下りて行くと10台ほど停める駐車場が用意されています。
・・・この日は面倒なのでトンネル手前の閑蔵線「湖上入口」バス停近所に路駐。2・3台は停められそうな広さになっています。
トンネルとレインボーブリッジ入口の道路沿いはこの付近で唯一の撮影ポイント。
列車が通過する時間を調べてカメラマンが訪れる場所です。
因みに、駅と鉄道が広く見える場所は388号線には見当たりません。
トンネル入口を左折し約200m。
遊歩道の案内看板とレインボーブリッジへ続く山道入口が見えてきます。
山道を暫く下ると途中に「接岨峡温泉駅」と駐車場へ続く道があり、その先に「奥大井湖上駅・レイクコテージ」の看板。
ここを曲がると一気に下る階段になります。
下がレインボーブリッジ。
388号線のトンネル付近から約20分位です。
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奥大井湖上駅の紅葉とアプト式(ラック式)鉄道
渓谷の紅葉は見頃を迎えていました。
11月中旬から下旬にかけてがピークだと思います。
湖上からの高さは約70m。全長は2本あわせると約480m(286m×195m)。
愛称は「奥大井レインボーブリッジ」です。
2001年には「中部の駅100選」に選ばれています。
ホーム西側の鐘はHappy Bellという「幸せを呼ぶ鐘」。
恋人たちのために愛の錠前が販売されていたのですが、2013年に販売は終了しているようです。
待合室には時刻表と時計、周辺の観光案内など・・・
駅の裏側にある建物が「レイクコテージ奥大井」。
1階が休憩所で2階が展望台、冬季は閉鎖されています。
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気がつくと井川方面から列車がやってきました。
駅に我々が居たため一時停車。
乗車しないことを確認すると千頭方面に向かっていきました。
列車が来ることは期待していなかったので間近で見れてラッキーでした。
この鉄道は日本で唯一のアプト式です。
レールと歯車を噛み合わせることで急勾配に対応する「ラック式」と呼ばれる方式の一つだそうです。
ダム建設のために建設された鉄道ですが、今でも観光を主な役目として千頭と井川間をを繋いでします。