富士山周辺の穴場観光地「小田貫湿原」は富士山麓では唯一の湿原だ
2013-08-06T10:00:04+09:00 2013/08/06
「小田貫湿原(こだぬきしつげん)」は、静岡県富士宮市猪之頭というところにあります。
富士箱根伊豆国立公園の冨士地域に属しており、富士山麓では唯一の湿原です。
標高約680mくらいにあるに湿原で広さは1,75ha。
北海道なんかにある湿原と比べるとそれほど大きくはないのですが、それでも湿原の中には大小100以上の沼のような池が点在しています。
近くには世界遺産になった「白糸の滝」や、曽我兄弟の仇討ちで知られる「音止の滝」、ダイヤモンド冨士を湖面に映す「田貫湖」等がありますので、観光のついでにちょっと立ち寄って見るのもよいと思いますよ。
富士山周辺の穴場観光地「小田貫湿原」・メニュー
スポンサーリンク
「小田貫湿原」の場所・行き方
まずは田貫湖に向かいます。
田貫湖までは「白糸の滝の近くにある「田貫湖」からダイヤモンド富士を見ることができる」のページに行き方があるのでそちらをご覧ください。
湖畔荘やバンガローサイトがある北側に行くと、湖畔に山に登る道があります。
ここを上がると小田貫湿原です。車でも行けます。
写真はクリックで拡大します。
湿原までの道のり
20台位は停められる駐車場がありました。
観光客はけして多くありませんのでこれだけの広さがあれば十分でしょう。
ただ、トイレはありませんので田貫湖畔の公衆トイレですましてきたほうが良いと思います。
案内看板が設置されていました。
「静岡の自然100選」と「ふるさといきものの里100選」に選ばれています。
「ふるさといきものの里100選」は、身近なまわりの小動物と生息する自然環境の保全と回復を図る目的で選定されたもので、ここではトンボ29種・チョウ72種・各種小動物が保全対象になっています。
ちなみに、百選というものはあちこちで良く見かけますが、これはあるテーマにおいて公募によって寄せられた意見を元に有識者がそれを選定して決定するという仕組みになっています。
自然や風景がからむものでは、各県の自然百選の他に「日本の秘境100選」とか「日本の夕陽百選」、「日本の名水百選」等があります。
湿原へはここから順路が表示されていますので、それに従って歩いていきます。
左側のロープの切れ目が湿原の入り口で、そこを入って行くと東屋がありました。
ここまでの道は両側が広葉樹林になっていましたので、秋は紅葉がきれいだと思いますよ。
小田貫湿原の全容
湿原には中央に、300位の渡り板が掛けられています。
橋の周りは湿原ならではの動植物が生息しており、大小100あまりの池があるのです。
スポンサーリンク
湿原の動植物
昆虫は蝶が70種、とんぼが20種、他にモリアオガエルやトノサマガエル等の蛙等が生息しているそうです。また、それを食べに来る鳥たちも集まってきます。
案内看板には植物が「つりふねそう」「のはなしょうぶ」「あさまふうろ」、昆虫は「あおいとんぼ」「こふきとんぼ」「しょうじょうとんぼ」が紹介されています。
当然ですが、動植物の持ち帰りは禁止されています。
渡り板の終点付近には、この湿原に生息する動植物を全て紹介した案内看板がありました。
湿原はここの他に小さなものが2つあるようですね。