山形県酒田市「飛島」の島カフェと移住・定住支援に向けた取り組み・・・
2013-12-25T18:00:16+09:00 2013/12/25
「飛島」は山形県酒田市の沖合い39kmにある県内唯一の離島です。
前回取り上げた新潟県粟島の北側に位置しています。
豊かな自然と日本海の海の幸が豊富に獲れる島で、海水浴や釣りに訪れる人も多いのですが、他の離島同様、この飛島も人口の減少と少子高齢化が進んでいます。
島民の平均年齢も68歳と高く、一時期は1500人以上もあった人口も今では250人以下にまで落ち込んでいます。
移住者は昔あまり歓迎されていなかったようですが、今は島の未来をつくるため、島外からの移住者の受入に積極的にかつ真剣に取り組んでいくようです。
既に島民・行政・大学・NPO等により組織された「とびしま未来協議会」というものを設立して島づくりについて協議しているとともに、緑のふるさと協力隊も導入しています。
具体的な取り組みの内容としては、島民と観光客の交流拠点としたカフェスペース「しまかへ」がオープンしています。
営業期間は4月~9月下旬までの夏季限定ですが、多くの観光客が訪れた模様です。
「飛島」の島カフェと移住・定住支援に向けた取り組み・メニュー
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「飛島」と場所・概要
酒田市に属する島です。地図では下の位置のように、佐渡島と栗島の北側に位置しています。
- 面積・・・約2,7km²
- 人口・・・247人(平成24年)
- 高齢化率・・・61,9%
- 気候・・・対馬暖流の影響で比較的温暖・年平均気温12度c
- アクセス・・・定期船「とびしま」
- 名産品・・・魚介類(トビウオ・海藻(いぎす・あらめ)・イカ塩辛・サザエ塩辛・鮑、等)
- アクティビティー・・・船釣り・磯釣り、ダイビング・シュノーケリング・海水浴・バードウオッチング・ハイキング、等
島カフェと移住・定住支援に向けた取り組み
「とびしま未来協議会」は飛島の人口増加を目的に2010年に設立されています。
今の所の活動は、島の情報の発信とPR、島の祭典アイランダーへの出展、島内外の交流拠点として「島カフェ(しまかへ)」の運営、等。
2012年4月から「緑のふるさと協力隊」が導入されています。
緑のふるさと協力隊とは、地域に密着したさまざまな活動に取り組む若者たちで1年間派遣されます。「しまかへ」の運営も手伝っています。
他では、山形県のHPに酒田市の移住支援策が掲載されていますが、これを見ると「照会があれば紹介・現地案内を行う・・・」と記載されていますので問い合わせて見る事も良いと思います。
既に数名のUIターン者は居られるようですが、今後移住者が増加してくれることを考えると、就労の場の確保や新たな産業の創出が必要であるとのことが下記の「飛島活力再生推進事業・施策の概要」に載せられています。
いずれは、住まいの確保(空き家バンク・空き家情報)等も必要になっていくことでしょう。今後の展開に注目していきたいと思います。
詳細は関連記事をご覧ください。
関連記事・参照先
- Tobishima.info(飛島の総合情報サイト)
- 「飛島活力再生推進事業」・施策のポイント・施策の概要
- 山形県公式HP(庄内地域の移住・交流ポータルサイト)
- カフェスペース「しまかへ」
- 飛島で唯一の海水浴場(海開き・アクセス・等)