日本三大砂丘の一つはウミガメの産卵や浜松祭りなどで有名な静岡県浜松市の「中田島砂丘」
2018-07-27T20:13:16+09:00 2018/07/27
世界三大砂丘の一つ「中田島砂丘」は静岡県浜松市にあります。
ウミガメの産卵のイベントなどがあり、鳥取砂丘とは違った魅力で観光客は毎年大勢訪れます。
現在は、砂の減少防止のために大規模な工事をしています。
砂の減少理由は天竜川の上流にダムが出来たためと言われており、もともと波によって砂の量が減少するのもあって、一気に減り工事にまで至りました。
毎年平均5mほど減少にまでなっていたそうです。
ブルドーザーや大型トラックが行き交っていますが、閉鎖や入場制限はないの観光に影響は出ていません。
中田島砂丘へのアクセス
中田島砂丘は浜松駅からバスが出ており、南口バスロータリーから4系統中田島車庫行きに乗り換え、中田島砂丘バス停で降りて、目の前が砂丘です。
バスの料金は片道280円で、乗ってからバス停までは15分〜20分程度です。
自家用車でのアクセス方法の場合は、浜松駅南口ロータリーからまっすぐに延びる道をひたすらまっすぐに行くと着きます。
徒歩の場合JR東海の東海道本線浜松駅から4.8キロで約60分です。
また、自家用車の場合の駐車場の心配ですが、専用の駐車場があり無料です。
時間で閉鎖されますが、基本的に開放されていて、トイレなどの設備も充実しています。
駐車場から出て右に向かうと、この交差点に出ます。
また、浜松駅から砂丘にきた場合はこの交差点を左に入ると無料の駐車場が左側に見えてきます。
交差点でもわかりにくい場合はこのお店が目印となります。
中田島砂丘について イベントの詳細や堆砂垣
中田島砂丘は鳥取県の鳥取砂丘ほどは広くないが、風によって風紋という模様が砂上に出来るのが特徴的。
1月1日には初日の出、夏はアカウミガメが産卵などイベントが多い。
また、ゴールデンウィークに開催される浜松まつりの凧揚げ会場の凧を見る事ができる。
中田島砂丘の堆砂垣について
中田島砂丘には、堆砂垣(たいさがき)と呼ばれる垣が設置されている。
冒頭でも話したように、問題となっている砂の減少への対策案の一つである。
これに砂が積もるよう促し、垣が砂に埋まりそうになった時上部に増やし、砂の面積を増やす。
近隣の静岡県立浜松江之島高等学校や、市内の郵便局、ボランティア団体等が毎年設置していて、今では見どころの一つとなっている。
ちなみに、主な効果は突風による砂丘の防柵。
昔から、遠州の空っ風という突風があり、これがあまりにも強烈で、砂が飛ばされてしまうため、堆砂垣を作りました。
砂浜が痩せる原因は海やダムだけではなく、風も問題であるようです。
中田島砂丘の環境問題 埋め立てごみの露出で環境汚染大丈夫なのか?
中田島砂丘は昔、埋め立てゴミの廃棄場所でもありました。
1972年(昭和47年) - 1980年(昭和55年)頃に掛けて旧浜松市から発生した家庭ごみが中田島砂丘東側の一角(馬込川西岸の河口近く)に、幅およそ350m、奥行きおよそ250m、およそ13万トンもの量が埋められています。
そのゴミが2003年(平成15年)9月にはむき出しとなりました。
原因は、30年の間に海の侵食によって海岸線がその180m後退し、ごみが崖のように現れたそうです。
浜松市は2003年(平成15年)末にごみの流出を阻止するための応急措置を行い、難を逃れる。
環境汚染についてだが、浜松市はごみの存在によって周辺地域や海洋の汚染に繋がるものではないと結果出て、ごみはそのまま中田島砂丘に放置となってしまった。
ちなみに、ごみを完全に撤去するにはおよそ80億円もの費用が必要になると見込まれているのも、放置となった要因の一つであると言われている。
ウミガメの産卵イベントについて
中田島砂丘には、ウミガメの産卵イベントがあります。
大まかな流れは以下のようになっています。
アカウミガメの放流会を企画しているのは野生生物の保護、自然観察会、体験教室、ウミガメ講座、写真展の開催など様々な活動を行っている特定非営利活動法人サンクチュアリN.P.Oです。
そしてアカウミガメの産卵調査が6月初旬から8月初旬に、放流会は8月中旬から9月下旬に行われています。
産卵期間とふ化期間が違います。
実は砂の温度でふ化するまでの期間が違い、ふ化する期間は6月は90日、7月は60日、8月は45日で、いつ産卵しても8月から9月にかけて産まれるのです。
集合は16時30分。参加するためには入会または、ウミガメ保護支援金の負担が必要です(FAXで申込。参加者を全員記入する必要がありますが、当日人数が増えても大丈夫だそうです (注)2008年当時)。
受付を済ませると一日会員証をもらえます。
そのあと、サンクチュアリの活動やウミガメのこと、そして放流について注意の説明を聞き(約20分)、そして全員一斉で子ガメの放流を行います。
放流が終わると解散になりますが、すぐに帰らない方がいいです。
というのも、子ガメが孵化する瞬間を見ることができるかもしれないからです。
子ガメがふ化するのは夕方から朝にかけてなのです。
なので、放流会が終わるころ孵化しだす。
スタッフが孵化しそうな場所で準備をしているので、そこが狙い目です。
孵化すると砂が沈んでいくので、それでわかるそうです。
ただし、準備した後でも子ガメが出てくるまで20分以上かかるようです。じっくり待ちましょう
この記事は中田島砂丘のウミガメ放流会から一部を引用したものです。
サイトに行くと当日の様子について写真と文で紹介されていてわかりやすくなっています。
中田島砂丘の案内板や施設について
中田島砂丘の入り口は、門や受付などはなく、「中田島砂丘」と掘られた石があります。
その横に案内地図と注意点が書かれた看板がありますが、あんまり見る人はいないみたいでした。
と、言うより気づいていないに近い。
看板には「火の用心」と「ゴミは持ち帰りましょう」、「遊泳禁止」が注意事項です。
砂丘だからこれだけはやめて!なんて、感じの事は書いて無く、常識範囲内の事ですね。
階段を登ると、すぐ目の前が砂丘です。
今は工事中なので砂丘にトラックが見えますが、いつもなら砂丘と堆砂垣だけの光景が広がっています。
それと、ウミガメについてのモニュメント?のようなものがあります。
2メートル前後の折の中に大きなウミガメのフィギュアあり、その檻の周りに写真のような説明板が貼られています。
一瞬、剥製かと思いましたがたぶん違いますね。
剥製は、確かこんな野ざらしな場所に置いてはいけないし、傷んでしまいますから。
説明板には「ウミガメの悩み」「わたしたちにできること」「うみがめの仲間たち」「さぁ冒険だ!」という、4つの説明があります。
「ウミガメの悩み」には、夜にウミガメの卵を盗む人がいる事、漁船や貨物船によってウミガメが死んでしまう事があることなどが書かれています。
「わたしたちにできること」は、砂丘やうみがめの産卵地を汚さない、環境に優しいものを使う、生き物の生体や体験について人に伝えとう、という事が書かれています。
この2つは主に、私達人間とウミガメの共存に必要なルールといいますか、マナーが書かれていますね。
次の「ウミガメの仲間たち」「さぁ冒険だっ!」は、ウミガメの生体つまりウミガメ中心の説明です。
ここに記載されている「ウミガメは絶滅危惧種」というのが、一番覚えてほしいことであり皆さんに伝えたい事なんだと思いました。
密輸や乱獲、事故によりウミガメはかなり数が減って、保護までされていますからね。
それを忘れずに、自然との共存をより一層意識しないといけません。
砂丘の山を登ると海がようやく見えました。
だいぶ砂丘の山は高く、夏なので砂が熱くて登るのに一苦労でした。
犬を連れていったのですが、砂が熱いだろうと思い、抱っこして登ったり。
皆さんも犬やお子さんを連れて行く際は、大人の私達より温度を感じる背丈です。
暑さ対策をしっかりして、一緒にいくようにしましょう。
ちなみに、足についた砂を洗う場所があります。
砂丘の前の公園には、「手足洗い場」がありここで足を洗い落とす事ができます。