標高1440mの「御殿場口新五合目」から富士山頂上までは7時間以上
2013-09-05T10:00:18+09:00 2013/09/05
富士山の五合目は4箇所ありますが、その中で最も標高が低いのが御殿場口登山道です。
須走口の五合目は2000m、吉田口は2305m、富士宮口は2400m、御殿場口は1440mしかありません。
山頂まで登ろうとするとほとんど5時間程度で行けるのですが、ここ御殿場口からは7時間以上かかるそうです。
もちろん片道の時間ですから、往復では14時間以上かかることになります。
山頂で写真を撮ったり、休憩したりなど、何時間も過ごしたとしたら到底日帰りでは戻ってこれないでしょう。
そのためここの駐車場は登山シーズンの最盛期であっても満車になることはないそうです。
他のルートはマイカー規制が行われていてもここは行われません。
ただ、世界遺産効果でこの先も登山者が増加していくようであれば、他のルートはマイカー規制が拡大されるようですから、ここも登山者が増加していくことになるかもしれません。
「御殿場口新五合目」・メニュー
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「御殿場口新五合目」の場所・アクセス
地図では「ハーマウンテン」と出ます。
これは五合目にある富士急の売店のことです。
御殿場インター、あるいは246号線からは国道23号線(富士スカイライン)に入ります。
御殿場口五合目に登るところに、「太郎坊洞門(たろうぼうどうもん」というトンネルがありますので、その手前を右折します。
写真はクリックで拡大します。
しばらく上ると駐車場の案内が見えてきます。
駐車台数は約500台。第3駐車場まであります。
殺風景な五合目
吉田口は都会的な雰囲気の五合目でした。須走口は昔ながらの雰囲気がある五合目でした。
ここは特に何もない殺風景な五合目です。
黄色い建物が唯一の売店「ハーフマウンテン」。その右は観光案内所です。
おまわりさんのも居ましたが、常駐しているようではないですね。
バスを待っている人たちは途中に車を置いてきた人たちでしょう。
「水ヶ塚公園」は富士宮口との間にある公園です。そこに車を置いてマイカー規制されている富士宮口から頂上を目指し、御殿場口に下りるという方法をとった人たちだと思います。
この道は2008年に皇太子殿下が登られたルートとして「プリンスルート」呼ばれているそうです。
トイレは循環式水洗
富士山のトイレ事情は環境に配慮したものになっています。
以前は、タンクに溜めて登山シーズンが終わると山に捨てたようですが、糞尿とともにちり紙やゴミも混ざって環境面でも景観の上でも良くないということで、今は国と県・山小屋が協力して全てのトイレが環境対応型になっています。
ここにあるトイレは、かき殻を利用した浄化循環式水洗トイレ。これは須走口登山道にも設置されています。
環境対応型のトイレは他に、おがくず等を利用したバイオ式トイレ、焼却式トイレがあります。
大石茶屋まで登って見た
五合目から10分程上がると「大石茶屋」があります。
富士山で日本初のスキーをしたことを記念した碑が建てられていました。
登山をするうえでの注意や山小屋の連絡先を書いた案内看板がありました。
この御殿場ルートは歩く距離に比べて営業している山小屋が少ないのが難点らしいですね。
5分程登ると建物が見えてきました。
休憩・食事の他、宿泊(収容人数50人)もできます。
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トイレの利用料は100円。宿泊客は無料になっています。
食堂のメニューはうどんや蕎麦といった麺類が中心です。
お湯を沸かしていますが、これは有料みたいですね。
水はとにかく貴重です。洗面用の水は1杯100円で販売されていました。
幕岩・二ツ岩(双子山)入口
駐車場の奥に「幕岩・二ツ岩(双子山)入口」があります。
この道は、ら双子山~御殿庭(宝永第三火口)~幕岩を巡って新五合目へ出てくるハイキングコースみたいなものです。
他の登山道に比べ標高が低いので、このような楽しみ方もあるのでしょう。
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