沼津アルプス「香貫山」の紅葉と山頂展望台からの眺望
2013-12-04T18:00:06+09:00 2013/12/04
「沼津アルプス」とは、西伊豆の玄関口となる沼津市静浦の海岸沿いにある山並みの一部です。
この辺は本来「静浦山地」というのですが、ここで紹介する「香貫山」から伊豆の国市との境目に位置する「大平山」周辺までを地元の登山愛好会が「沼津アルプス」と命名しました。
アルプスと言う名前が付いていても、この山並みは比較的低い山が続いています。
標高は以下のようになります。
- 香貫山・・・193m
- 横山・・・183m
- 徳倉山・・・256m
- 志下山・・・214m
- 小鷲頭山・・・330m
- 鷲頭山・・・392m
- 大平山・・・358m
全てを踏破しても6・7時間です。途中には幾つも逃げ道もあるので調節も可能です。
低山ですが富士山をはじめ、駿河湾や伊豆半島、南アルプスの方まで見渡すことが出来るほど素晴らしい眺望。
そのため、ハイキングコースとして高い人気がありますし、ランニングやウォーキングをする人たちにも人気があります。
「香貫山」の山頂には展望所が置かれており、そこからの眺めも最高でした。
また、11月の下旬ではこの辺が紅葉真っ盛りです。
特に植樹したようなもみじや楓はないのですが、山に自然に生えている広葉樹が見事に色づき訪れた人の目を楽しませていました。
「香貫山」の紅葉と山頂展望台からの眺望・メニュー
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「香貫山」の場所・アクセス
地図ではこの位置になります。
行き方は幾つかあるみたいですが、ここでは380号線から狩野川に架かる「黒瀬橋」を渡ったルートを紹介致します。
三島方面から来ると380号線沿いの「沼津警察署前」交差点を左折します。(ここは反対側からは右折できませんから注意が必要です)
左下の写真が「黒瀬橋」から見た「香貫山」です。
渡って少し行くと「香貫山登山道・入口」の看板が出ています。
写真はクリックで拡大。
所々に案内標識が出ています。
「香貫山・香陵台」と書かれていますが、これは中腹にある公園のことです。
天気が良いのでハイキングをしている人たちに何人も出会いました。
右の写真が「香陵台」の駐車場です。
以前は山頂まで車で行けましたが、今はここに車を停めて歩いて行くことになります。
ここから展望台までは1km位です。
駐車場の奥には「どうだんつつじ」が真っ赤に色づいていました。
香陵台公園からの眺めと慰霊平和塔
公園になっています。
その脇には無料休憩所があるので、登山者やハイカーたちが休むことができます。
ジュースやお茶なども販売していましたよ。
奥に行くと「和歌山牧水」の歌碑がありました。
この人は旅を愛する歌人で、1920年(大正9年)には、沼津に移住しています。・・・千本松原の景観に魅せられたそうですよ。
これが公園から見た沼津の街と駿河湾そして伊豆半島。
夜景のスポットでもあるそうです。
昭和20年7月17日、沼津市はは市街地面積の89.5%を焼失するという大空襲を受けます。
これは後に「沼津大空襲」と称され、この時274人の死者、505人の重軽傷者という大きな人的被害も出したそうです。
昭和40(1965)年に建立された「慰霊平和塔」です。
毎年8月15日には、静霊奉賛会沼津支部及び沼津市遺族会の主催による「戦没者を追悼し平和を祈念する日」の式典と沼津市戦没者戦災死者慰霊法要が行われています。
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山頂までの道のりと紅葉
展望台までの登り口には2通りの道案内があります。
右に行くほうが遠いのですが、道が良いよいうことでそちらから登りました。ちなみに、0,9kmのほうは林の中を行く山道です。
頂上付近の「新桜台」に行く近道も造られていました。
ハイキングをしている人は多かったですね。多分30人以上と会ったのではないでしょうか!?
紅葉と言っても特にを楽しむための植樹もされていませんからこの程度です。
これが普通だと思いますよ。もみじ回廊なんかは山には有りませんからね(笑
道端にたくさん自生していたのは、何処でも見れる「つわぶき」。
キク科ツワブキ属の多年草。艶のある葉でフキ、ということから「艶葉蕗」が転じて「艶蕗」と呼ばれるようになったようです。
茹でて皮を剥いた後に、煮物やキンピラ、炒め物、和え物、佃煮、等にして食べることもできます。
展望台への近道も造られていました。ただ、山道なので歩きにくそうです。
途中には「見晴台」という看板が出ていましたので行ってみることにしました。
道が2つに別れていますが、多分左でしょう。
行ってみるとベンチが作られていて、奥駿河湾が一望できる場所になっていました。
肝心の見晴らしですが、それほど良くは無い・・・
いよいよ山頂の近くです。ここを左折します。
向かいの道は「横山」「徳倉山」のほうから来た道です。
香貫山で見ることができる野鳥が紹介されていました。
トイレの横の階段を上れば展望台です。
その反対側には山頂に続く道が延びています。
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展望所からの眺めと紅葉
階段を上がると展望台がある広場です。
これが電波の中継所を兼ねた展望台。
これは広場の奥にある赤十字の記念碑。
昭和52年5月に建立されています。
展望台へ上る階段は左側に付いています。
途中で見てきた紅葉は上から見るとこんな感じ。
この位は秋になると何処ででも見られるのですが、都市が背景になっているところがちょっと面白いかな!?
ただ見晴らしは最高です。
左下は多分「愛鷹山」。
その裏、雲が邪魔ですが富士山です。
その左側は南アルプスまで見えましたよ。
右下は駿河湾と沼津港・狩野川河口周辺。
遠くに写っているのは西伊豆の大瀬崎周辺と、右奥が三保半島でしょう。
標高 193mの山頂
展望台から西側に行くと山頂に続く道が造られています。
途中に「夫婦岩」という看板が出ていました。・・・大体どんなものか、想像はつきますが一応行ってみることにしました。
山の中は意外に道が何本も造られています。
夫婦岩の案内標識を見失ったので山頂に向かうと、すぐに出てきたのがこの手書きの案内看板。
丁寧に沼津アルプスの順序と方角も書かれていました。
これは山頂の電波塔。ここには展望所は造られていません。
「桜台・新桜台」付近の紅葉
香貫山は紅葉より桜の名所です。
「桜台」・「新桜台」というのは香貫山の保安林を整備したもので、花見をはじめ、ハイキングや森林浴、自然観察等が楽しめます。
桜は主にソメイヨシノ。他にはしだれ桜やサトザクラが植樹されています。
かなりの本数でしたから春はきれいだと思いますよ。
麓の方から見てきましたが、多分これが初のもみじだと思います。
3・4本しか無かったのですが、鮮やかに色づいているので凄く目立ちます。
青い葉も少し残っていましたので、もう少し見頃は続くと思われます。