炭職人を目指すには紀州備長炭発祥の地・和歌山県「田辺市」!!
2013-10-27T18:00:35+09:00 2013/10/27
田辺市は和歌山県の中南部に位置し、近畿地方最大面積を誇る市です。
2005年に田辺市(旧制)、龍神村、中辺路町、大塔村、本宮町の新設合併によって発足しました。
ここを最も有名にしているのは、世界遺産「熊野古道」。
熊野古道とは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称のことです。
この道は、古代から中世にかけ熊野三山の信仰が高まり、上皇・女院や庶民にいたるまで、人の切れ目が無くなるほど参拝者が訪れました。その様子を例えて「蟻の熊野詣」と呼んだそうです。
熊野古道は5つのルートがあります。
田辺市はそのうちの幾つかのルート絡んでおり、特に「中辺路(なかへち)」というルートの大部分は田辺市にあります。
2000年には国の史跡に指定され、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産における「遺跡および文化的景観」)に登録されました。
もう1つ有名にしているのは「備長炭」。
備長炭とは樫(ウバメガシ、等)で造る木炭(白炭)のことです。
高い火力と燃焼時間の長さ、炎や燻煙が出ないことで、高級製炭として焼き鳥店や鰻屋、料亭などで広く使用されています。
田辺市は「紀州備長炭」発祥の地として、古くから炭焼きが盛んに行われています。
「紀州備長炭」は江戸時代の元禄年間に、和歌山県田辺市の備中屋長左衛門という人が作り始めたのが由来となっているそうです。
備長炭が有名になるにつれ偽物が横行するようになります。
そこで、和歌山県産の備長炭を「紀州備長炭」と名付け、従来からの品質と伝統を維持し差別化を計っています。
2006年には「地域団体商標制度」の認定第一弾として、地域ブランドとして認定されました。
田辺市にも様々な移住・定住支援制度が設けられています。
その1つに、製炭業(炭焼き)への就職を目指す人のため研修施設があります。
最長24日ヶ月の滞在が可能で、地元の木炭生産者組合の技術者から専門的な技術指導が受けられます。
炭職人を目指せる和歌山県「田辺市」・メニュー
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「田辺市」の場所・概要
面積は約1,027km²。人口約77,000人。
太平洋に面していることで黒潮の影響を受け、県内全域が比較的温暖。
温暖な気候と黒潮紀南分流により、農業も漁業も盛んです。
農産物で有名なものは「梅」と「みかん」。梅は全国の2割がここで収穫されています。
みかんは温州みかんをはじめ、ポンカン、デコポン、はっさく、清見、ネーブルなど、ほぼ一年中何かしらの品種が生産されています。
水産物のほうは、アジ、サバ、シラス、イサギ(イサキ)、カツオ、カニ類、エビ類等。黒潮の影響を受け豊富な魚介類が水揚げされています。
ワカメのような海草「ヒロメ」という、稀少な海草も採れます。
田辺市の移住・定住支援制度概要
田辺市の定住支援制度には以下のようなものがあります。
- 定住サポート・・・田辺市定住支援協議会が行う。
- 地域情報紹介窓口・・・定住相談や定住後の支援を行うため、市役所内に地域情報を一元的に紹介する窓口(ワンストップパーソン)を設置。
- 空き家情報・・・公開はされていない。
- 分譲宅地情報・・・市内の分譲地を掲載。
目的に応じた滞在施設
- 「短期滞在施設」・・・1年間滞在可能。、市外からの移住を目的として定住地探しをするために利用される。
- 「出船入船交流施設」・・・農林業や芸術など創作活動を志して定住する方の支援を目的としたもの。24ヶ月滞在可能。
- 紀州備長炭記念公園・・・紀州備長炭の製炭後継者育成を目的とした研修施設。24ヶ月滞在可能。
既に何人もの人が備長炭製炭士を目指して田辺市に移住しています。
他にも、県の空き家改修補助制度などの助成もありますから市の担当者に相談してみましょう。
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