畑を耕す道具と使い方 腰を傷めないで耕すには鍬の重さで振り下ろす事と鍬選びが大事
2019-07-15T23:47:26+09:00 2019/07/15
畑を耕すために使う最低限の道具について
畑を耕す、農作業をする上で必需品ともいえる道具、鍬(くわ)。
オート化が進み、農作業も楽になってきましたが、お手軽、場所を取らないという点では鍬と鋤(すき)を愛用している方は多いです。
初心者用、家庭菜園用など小型の物も最近出てきています。
鍬(くわ)の種類について
平鍬(ひらぐわ)
1枚刃が長方形になっている平鍬は、畝(うね)作りから除草まで日常の菜園作業に適しています。
刃の部分が平らなこともあり、畝の表面をならすことにも役立ちます。
刃の幅で溝施肥の穴をまっすぐ作る作業用途にも使われ、黒土から固い土壌、さらさらした土質まで使用場面が幅広いのが特徴です。
唐鍬(とうが)
丸みがあり平鍬に比べて重い重量と刃の厚さを活かして、開拓作業や荒おこしに使用すると便利です。
木の根ごと切断する作業も可能なため、山林で使用されることが多いです。
家庭菜園の場合、粘土質の土壌で土が締まっている場合に、寒おこし(かんおこし)などで使用するといいでしょう。
備中鍬(びっちゅうぐわ)
3~4本のフォークのような爪が特徴で、固い土を砕く作業などに適しています。
石が多い土壌の場合にも、かき出すような動きで土を掘り起こし、土に混ざっている石をかき集めることができます。
家庭菜園で鍬の使用用途には、土起こし・土を砕く・畝立てという工程があります。
まずは、土を起こし、固まった土を砕く作業が必要ですが、この作業がしっかりできていないと種まきができる畝を作ることができません。
作業段階と土壌を確認して使用する道具を変えましょう。
家庭菜園で鍬の使用用途には、土起こし・土を砕く・畝立てという工程があります。
まずは、土を起こし、固まった土を砕く作業が必要ですが、この作業がしっかりできていないと種まきができる畝を作ることができません。
余談:メンテナンスいらず|ステンレス備中鍬
特殊技術で柄と頭を固定し、ガタつきをなくクサビも不要のため、メンテナンスなく長期間使用できます。
ステンレス素材で扱いやすいので、購入に迷ったときはおすすめ。
その他の農作業道具
ガーデンフォーク。
4本の鋭く尖った鉄が特徴の庭のかたい土を掘り起こして耕す作業専用に改良された道具で、花壇の植え替えや庭木の植え替えにも使えます。
ローズフォーク
2本の針のように尖った鉄が特徴で、その名の通り、根を深く張るバラの植え替え用に改良された道具で、庭木の植えつけや植え替えにも使えます。
狭いスペースで使いたい時、女性にも使いやすい鍬について
小型菜園用平鍬
女性の方でも安心の約800gの軽量鍬で、安いもので700円くらいで買えるものもあります。
柄がアルミでできているため、手入れも簡単なことがおすすめポイントです。
さらに柄の先端には滑り止めが付いているため、作業中に万が一手が滑ったときも安心です。
花壇用ステン三本鍬
3本鍬になっているため、土を砕いたり、耕うんまで、1つあれば花壇くらいなら十分作業が可能です。
コンパクトなため、自宅での保管にも向いてます。
携帯スコップ鍬
土寄せ、ならし作業、溝掘り、畝作り、穴掘りなど、スコップの感覚で作業できる万能鍬です。
平鍬などは扱いに慣れるまで畝作りの山を作る作業に苦戦する方もいますが、スコップ鍬なら刃が丸みを帯びているため、楽に土を寄せることができます。
携帯鋤シャベル
小さくステンレス製のため汚れを落とすのが楽。
玄関などでの保管にもスペースを最小限に抑えることができます。
肥料用の穴を作成するときなど、直角の刃を使って均一な溝をつくることも簡単です。
また、厄介な雑草の根切りにも体重を使うことで対応できるため、力作業が苦手な方にもおすすめ。
使い方の例
土起こしには備中鍬
粘土質の場合は備中鍬を使いましょう。
土壌が固くなるにつれて鍬の重量が重い物を使うことがおすすめです。
硬い土を砕く場合は平鍬
粘土質の土壌の場合、さらに固まった土を砕く必要があります。
その場合も備中鍬を使い、重さで土を砕いていきます。畝立て
平鍬を使って作業しましょう。
自分が扱いやすい重量の鍬を選ぶこともポイントです。
土を寄せる作業や溝施肥をつくったり、畝の表面をならすなどの工程のすべてが平鍬1本あれば作業できます。
軟らかい土質の場合は唐鍬
ある程度耕している場合は唐鍬で。
比較的軽く、小型のものもあるので小さいお子様も安心して使えます。
鍬を選ぶ際に重要な事について
あんまり良くない、錆びていたり古い鍬だと疲れやすく、体よくないです。
以下の文は使うのを避けたほうが鍬の特徴です。
- 柄が短い(小型のもの以外で)
- 全体に軽い。
鍬は本来、鍬の重さで耕すので、振り下ろす力はいりません。
なのでm軽いクワは力で耕すことになるので腰や体に負担がかかりやすくなります。
鋤(すき)とは?
よく鍬と間違われる鋤は、スコップに似た形状の道具です。
鍬と使い分けられることが多く、鍬より深く耕したり固い土壌の作業に向いてます。
特徴としては、スコップと同じように、体の体重で土に刃を深く突き刺すように作業する点です。
振り下ろす必要がないので、腰痛の方や女性の方にも扱いやすい農具の1つです。
また鍬では作業しづらい狭いスペースの作業にも最適なので、女性におすすめです。
鋤の使い方について
棒状の持ち手部分を握り、刃の部分に足で体重をかけ、土へ押し込むようにして使います。
畑を掘ったり、土を起こしたり、草の根を取る事に使われ、土を鋤く(すく)という意味から付いて名前です。
じゃがいもやさつまいもなど、根菜類の収穫におすすめ。
腕と腰に負担をかけない鍬の使い方について
鍬を使うときに体の方向に鍬を引き込む動作を引き鍬と言います。
除草、溝堀、耕うん作業など家庭菜園で必要な動作のほとんどが引き鍬で行います。
実は、農家の方でも我流になっている場合が多く、腰を痛める方が多いです。
なので、腰を傷めないやり方を紹介します。
①まず鍬を使う前に点検
鍬の刃がしっかり固定されているか、サビなどは無いか確認します。
ガタつきがあると作業効率が低下し、必要ない力を使うことになります。
なので、サビがあった場合は落とし、ガタガタしている場合は、ハンマーなどで叩き固定させてから使いましょう。
②次に鍬の持ち方と構え方
肩幅と同じ間隔で足を開き、左足を半歩下げます。ひざは中腰になるようにリラックスしましょう。
柄の先を左手で握り、拳一つ分開けて右手で柄を軽く握ります。
目線は鍬の刃先を見ます。
③鍬を上げて土に鍬を入れる
鍬を肩ぐらいまで上げて、鍬の刃の重さで引くように土を削る感覚で土に鍬を入れます。
この作業を刃先が体から遠くならないように注意しながら、後退しながら作業を進めます。
ひじと膝を軽く曲げて、体全体を使うようにしましょう。
腰を痛めないために注意すること
柄の先を持って鍬を使うとバランスを保つためにひじも伸びて、腕の力で作業をし、腕や関節にダメージを与えてしまいます。
また、両足の距離が近い状態や足をそろえて作業することもひじへのダメージになります。
鍬で固い土を砕くときは、刃の重さを使って振り下ろすことを忘れないようにしましょう。
腕力で土を砕こうとするのはやめましょう。
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