近隣トラブル!!隣の土地の樹木・枝が自分の土地に被って来た時はどうする。
2015-03-28T18:00:43+09:00 2015/03/28
中古住宅を買おうとする場合、やはり何かと気になることは多いと思います。
賃貸住宅と違いいくら中古と言えど、一度買うと簡単には引っ越すこと言う訳にはいきません。
家の傷みや立地、生活環境なども当然考慮に入れることになるのですが、住んで見ないと意外に分からないのが「近隣トラブル・隣人トラブル」です。
何年か前にニュースで取り上げられ話題になった騒音おばさんは今でも記憶に残る事例かもしれません。
この人は窓を開け座布団を叩きながら大きな声で嫌がらせ繰り返し、向かいの人に精神的苦痛を与え続けたことで挙句の果ては裁判にまで発展しました。
確か結果的に実刑をくらうことになったと思います。
ここまで極端な事例はそうそうないとは思いますがこの騒音問題は結構多いようです。
例えば、バイクや車の爆音やペットの鳴き声、隣の家族の大声や楽器の音、エアコンの室外機の音、等。
神経質な人は気になりだすとかなり深刻な問題らしい。
以前、知り合いの建築関係の人に言われたことがあります。
物件を探すとき、両隣にピッタリ挟まれたような場所で、新し目の中古住宅が売りに出された場合、何らかの近隣トラブルで引越した確立が高いと考えても良いと・・・
私が知っている近隣トラブルは以下のようなものがありました。
- 旗竿物件のため奥の家が所有する引き込み道路を跨がなければならず使用料を請求された。しかも公正証書まで書かされた。
- 周りに1軒しか家が無いところに家を建てた。何かと干渉され、次第に仲も悪くなり遂には引っ越した。
- 集合住宅2階の家族が大家族。夜遅くまで子供たちが騒ぐのでついには神経をやられ引越した。
隣の敷地に植えられている樹木の枝が他の土地にせり出し邪魔になることもあります。
人が住んでいる所は早めに対処するので意外にこのようなことは起きないのですが、空地や雑木林になっているときは場合によっては結構大変です。
田舎暮らしをするとき初めからそのような物件は購入しなければ良いのですが、何年も住んでいるうちに木が育ち、その枝が自分の土地に被ってくることもあります。
秋になると枯葉に悩まされ、自分の家が傷んでしまうこともあります。
隣の土地の樹木・枝が自分の土地に被って来た時・メニュー
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枯葉問題
枯葉は何処でも落ちてきますからそれほど問題にもならないのですが、下記の写真のように隣の土地の木の枝が自分の家の屋根のほうまでせり出してきているような場合は結構問題です。
秋になると毎日のように落ちて来るので掃いても掃いてもキリがないですし、屋根の樋にも溜まって取り除かなければ詰まってしまします。
そうなると雨水が流れにくくなり、ひいてはそこから建物に浸み込んで内部が腐ったり雨漏りの要因にもなりかねません。
写真はクリックで拡大。
※所有者の許可を得て撮影しています。
対処法
邪魔になるからと言っても人のものですから勝手に切ることはできません。
持ち主が分かっていれば切ってもらえば良いのですが、分からないときは法務局で調べることになります。
調べたらその持ち主を訪問するか手紙などで伐ってほしい、と言う事を伝えます。
電話番号が分かれば掛けて伝えても良いでしょう。
問題は持ち主が他県や市外に住んでいる遠くの人。
そして、既に名義人が亡くなり相続されてないようなとき。投資目的で購入された物件では良くあることらしいのですが、手紙を出しても中々返事を返してくれません。
このような時は、購入前であれば不動産業者から交渉してもらうか、内容証明郵便でその旨を伝えるという方法をとることが有効です。
民法では下記のように定められています。
- 隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。
- 隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる。
枝は勝手に切除できませんが、根が境界線を越えるときはその根を切断することができるのです。・・・もしかしたら邪魔な木が枯れてくれるかも?!
電線や電話線に被ってる木の枝
電線に枝がかかっていることがあります。
自分の土地であれば自分で切ることになりますが、持ち主が分からないような場合は電力会社のカスタマーセンターや総合案内窓口に問い合わせ切ってもらいたい旨を伝えれば迅速に対処してくれるはずです。
電話線にもかかっているときはNTTにも言ったほうが良いでしょう。
電力会社のほうは、電線から2m範囲までは切断してくれます。
詳細は下記の関連記事で・・・