静岡県の中部、川根本町「寸又峡」紅葉の見頃と「夢の吊橋」
2014-11-16T18:00:26+09:00 2014/11/16
川根本町は静岡県の中部、静岡市の奥、大井川上流に位置します。
2005年に庵原郡の中川本町と川根本町が合併してできた町です。
ここは茶の産地として知られており、「川根茶」は全国品評会等では多くの賞を受賞しています。
そしてもう一つここを有名にしているのは「大井川鉄道」のSLと日本で唯一のアプト式鉄道。
大井川の源流部に向かって蒸気機関車とアプト式機関車が毎日運行しています。
寸又峡は大井川の支流、寸又川の渓谷です。
大井川鉄道大井川本線は金谷駅から千頭駅までの約40kmを結んでいるのですが、その千頭駅から寸又峡温泉に向かうと寸又峡の美しい渓谷が山間に現われてきます。
1年を通じて観光客や登山客が訪れるますが、特に秋の紅葉の時期はハイキングを楽しむ団体客も観光バスで挙って訪れるため大変な賑わいを見せています。
「夢の吊橋」と呼ばれる橋は、寸又峡温泉から渓谷沿いの道を歩いて行くことになります。
大間ダム湖に架かる長さ90m程のたよりない吊橋ですが、過去には世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の企画「バゲットリスト」の「世界の徒歩吊橋10選」にも選ばれています。
また、「日本の観光地100選」や「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれているようです。
例年では見頃となるのは11月の上旬から12月上旬頃まで。
ただ、赤色が強くなるのは11月中旬位からですから様子を見ながら計画をたてたほうが良いかもしれません。
川根本町「寸又峡」紅葉の見頃と「夢の吊橋」・メニュー
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寸又峡の場所・アクセス
地図では下の位置になります。
車の場合行き方は幾つかあるのですが、東京方面からでは新東名「新静岡IC」かETC専用の「静岡スマートIC」で降り1号線から362号線へ出て峠越えか、あるいは東名「相良牧之原IC」から473線を北上し「千頭」を目指します。
千頭からは「寸又峡温泉」の案内標識が出ているので、それに従って暫く進むと下の標識が見えてきます。
左に向かうと「寸又峡」、右へ行くと「接岨峡(せっそきょう)」です。
写真はクリックで拡大します。
渓谷沿いに造られた道幅が無い道路を進んでいくと寸又峡エリアに入り、やがて寸又峡温泉が見えてきます。
温泉街の道も狭いのですが車で通り抜けられます。駐車場は車で行ける最終地点界隈に何箇所か用意されています。
駐車場の料金は500円でしたが、手前には無料で停められる所もあるようです。
渓谷へ行く道の入口にはトイレと総合案内の看板が設置されています。
ここには観光案内の係りの人が居ますから周辺の観光情報を尋ねてから行くと良いでしょう。
下の看板付近から夢の吊橋までは徒歩で約20分位です。
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途中には「朝日岳登山口」や「前黒法師岳登山口」、「猿並端」への案内標識も出ています。
駐車場から2・3分。下が夢の吊橋へと続く遊歩道の入口です。
夢の吊橋は一方通行
道沿いの紅葉と眼下に見える渓谷。
入口から10分位歩いただろうか、トンネルが見えてきます。
そして、抜けた所が吊橋へと下る分かれ道です。
吊橋への遊歩道はGWや紅葉シーズンなどは一方通行になっています。
ただ、渡った所から急な階段になっているので橋を戻ってくる人も居ましたが・・・
遙か下の方に吊橋が見えてきました。
それにしても、何故あそこまで水の色は青いのだろう??
そう思って調べて見ると、どうやら「チンダル現象」という現象が影響しているらしい。
これは、微粒子が溶け込んだ非常にきれいな水に起こる現象で、波長の短い青い光だけが反射された結果だそうです。
橋までは急な階段を下ります。
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そしていよいよ吊橋の入口へ。
この橋は一度に10人までしか渡れないルールになっています。
渡ってみました。
見るからに頼りない橋なのでグラグラ揺れます。
ただ、去年渡った安倍の大滝へ行く途中の恐怖の揺れる吊橋ほどではなかった(笑)
この吊橋は全長約90m、高さ8m。
夢に出そうな幻想的な橋という意味と、橋が怖くて夢に見そうな橋、という意味合いもあるそうです。
300段以上の階段を上り展望台へ
一方通行ということで、帰りは下ってきた分だけ登らなければなりません。
急坂な304段の階段と山道を登ると上には展望台が造られています。
途中の休憩所「くろう坂」。
休憩所はもう一箇所。上り切る直前にある「やれやれどころ」。
この坂はかなりきつい。橋を戻りたくなる気持ちが分かりました。
道路まで出ると、右に「尾崎坂展望台」があります。
ここに展示されているのは昔使っていた森林鉄道らしい。
他にトイレと自動販売機が設置されていました。
展望台まで来ても特に渓谷が見渡せる訳ではありませんでした。
前方の木が育ってため下の方までは見えない。
帰りは「飛龍橋」を渡って戻ります。この橋は全長72m、高さは69mあります。
その昔は森林鉄道のトロッコが通っていたらしい。
ここも寸又峡の観光シンボルです。
さっき渡った遙か遠くの夢の吊橋を見ながら進むと「子知らずの険」と付けられた岩が有りました。
何かいわれががあるのだろうか??