静岡県の西部、遠州森町で開催される「森の古着市」と「町並みと蔵展」
2015-02-16T20:08:03+09:00 2015/02/16
「森町(もりまち)」は静岡県の西部、周智郡にある人口約18、600人程のまち。
地域的には浜松市や掛川市、袋井市、磐田市、島田市が隣接する内陸部に位置します。
静岡県はお茶の産地として全国的に知られていますが、特に中西部には有名な産地が多い。
森町もその一つ。恵まれた気候と栽培に適した水はけの良い土質など、お茶の生産に最適な環境が揃っており、ここで作られる高級茶はその名を全国に知らしめています。
そしてここをもう一つ有名にしているのが「森の石松」。
幕末期に活躍した侠客(きょうかく)であり、東海道一の親分と言われた「清水次郎長」には二十八人種衆と呼ばれる屈強な子分がいたのですが森の石松もその1人。
石松はこの森町で育ったとされ、ここにある大洞院という曹洞宗の寺院に墓が建てられています。
森町では数年前から古着や骨董、手工芸品などを露天で販売する「森の古着市」というイベントを月1回、「町並みと蔵展」を年2回開催しています。
森町は、江戸時代全国の古着相場を左右したと言われた地として伝えられていることで、古着市はそれを復活させ町の活性化に繋げようというのが事の発端らしい。
古着市のほうは森町と観光協会、天竜浜名湖鉄道が後援となり、「遠州森駅」構内で毎月第3日曜日に開催しています。
古物商の許可を取得している人は出店も可能です。
骨董市としては中規模ですが、時にはお買い得な品や珍しい物、掘り出し物などが見つかるようで毎回盛況のうちに実施されています。
新東名のICからも遠くはないのでこちらを通ったときには立ち寄って見てはいかがでしょう。・・・森町は田舎暮らしの地としても自然豊かで温暖、住みやすいと思いますよ。
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開催場所とアクセス
開催場所は「天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線」の「遠州森駅」構内。
地図では下の位置になります。
高速で行く場合、新東名の「遠州森町スマート」か「森掛川」ICが近くにあります。
恐らくどちらからでも10~15分程度。
278号線沿いの「遠州森駅前」交差点を曲がると突き当りが駅です(右下)。
交差点には静銀と骨董市のノボリが立っているので分かり易いと思います(左下)。
画像はクリックで拡大。
バスでは森町営バスの「遠州森駅前」で下車。
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「森の古着市」の概要
古着市は駅の構内、向かって左側。駐車場の奥が会場です。
毎月第3日曜日のAM10時からPM3時まで開催。
出店業者は20~30。会場では古着の買取も行っています。
販売されている古物
露天で開催されているためか比較的安価でお手頃なものが多いようでした。
また、業者によっても日によっても取り扱う品が異なります。
そして普段の日常では意外にお目にかかれないものを売られているのも面白いところ。下記はその一例です。
- 着物(古着)・手芸工芸品・・・大島紬、結城紬、絣類、袋帯、丸帯、刺し子、古布(金紗・錦紗、浜縮ちりめん、丹後ちりめん、等)
- 骨董・生活骨董・アンティーク・・・火鉢、鉄瓶、焼物、民芸品、ランプ、木製品(水屋、小引出、小箱、等)、昔の玩具、絵画、民具、農具、カメラ、ラジオ、等。
- その他・・・鉄道部品、古はんこ、釣具、人形、ポスター、等。
写真では紹介しきれないのが残念・・・
出店するには?
古物商の許可があれば出店することも可能です。
古物商の許可は、管轄する警察署の防犯係に申請すると取得できます。
条件や必要書類、手数料等はページ下の関連記事をご確認下さい。
着物市への出店料は1回1500円。
主催者側か世話役に問い合わせ、空きがあれば出店可能となるようです。
下は世話役の「岡部氏」。入口で店を出しており、着物の買取にも丁寧に相談に乗ってくれます。・・・ちなみに需要が無いためウール素材には思ったほどの値段はつかないらしい。
それでも快く丁寧に対応していましたよ。。
「町並みと蔵展」の概要
「町並みと蔵展」とは、森町や商工会、観光協会、農協などが後援となる森町の一大イベント。
森町の本町市街地の町並みを会場として、年2回4月の月初めと11月の最終土日に開催されます。
このイベントは古物の他、フリーマーケットや飲食の露天、特産品の販売、人力車、など、多くの業者が出店しかなり大きな規模となっています。
毎年、市外・県外からも多くの観光客が訪れ賑わいを見せています。
詳しくは下記の関連記事で・・・