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富士山周辺の観光情報

富士宮市 お宮横丁の富士宮やきそば厳選三店舗を食べ比べ 魅力を紹介!

2017-05-18T17:23:29+09:00 2017/05/18

田舎暮らしを考えている人ならば、その土地のご当地グルメを是非調べて食べて欲しい。

中でも独特なコシのある麺が特徴の富士宮市やきそばはおすすめの一品。

B-1グランプリで優勝をし、ご当地グルメ界に火を付けたと言われている。
おみや横丁の入り口を正面から撮影。アーケードの下に飲食スペースがある。

浅間大社の前にあるおみや横丁。

本場の富士宮やきそば店が3軒が中心となって連日やきそばを振舞ってくれる。

浅間大社について知りたい方は、以前書いた浅間大社についての記事へ。

お店の紹介

 富士宮やきそば学会

富士宮学会の正面入り口撮影。二つ入り口があり、入り口の間におみくじがある。

町おこし団体の富士宮やきそば学会直営のアンテナショップ。シンプルなやきそばと激辛のやきそばがある。量は、小、中、大。お持ち帰り可。

新メニューに富士山世界文化遺産記念メニュー「麺ブラン」1日30食限定というのもある。

SBSテレビのそこ知りが取材にきたというサインが飾ってある。

B-1グランプリに出たり、テレビ等で放送されたのもこのお店。

むすび屋

むすび屋を飲食スペースから撮影。店員が笑顔で接客をしている。

メニューは富士宮やきそばソース味とオリジナルメニュー「塩やきそば」だ。小、中、大とサイズがありお持ち帰りも可。

この塩やきそばと富士宮やきそばのハーフ&ハーフも特徴があるのが店の特徴。

すぎ本

すぎ本の入り口を撮影。入り口の左手にある木で作られた看板は、とても存在感がある。

富士宮で1番古い富士宮やきそば店すぎ本。

富士宮焼きそばの歴史と特徴

すぎ本店の入り口に富士宮やきそばの歴史が書いてある

「当店は、昭和23年に店主の祖母が創業した(味の店  すぎ本)の出張店です。現在では姉が富士宮で1番の老舗として暖簾を守っておりますが、当時は七輪に練炭の火を起こし、鉄板1枚の焼き台で(洋食焼き)(※戦後富士宮に広まったお好み焼きの一種)と(やきそば)を出すお店でした。

開店当時の焼きそばは現在と違い製麺屋さんから仕入れた生の麺を自分の店で蒸籠(セイロ)に入れて蒸したものを使用して調理していました。

その後昭和26年に現在の様な麺が製造されるように成りましたが現在指定されている4軒の製麺屋さんでもその成分や麺の太さが異なりますのでそれぞれ食べた時の味覚も変わります。

当店では(めんの叶屋)の麺を使用しておりますが、焼き手の技量で麺の(コシ)は元より美味しさに大きな違いが出て仕舞う難しさがあるのも富士宮やきそばの特徴の1つと言えます。とは言え、誰でも調理できる(焼きそば)という料理だからこそ、使用する麺・ソース・具材に至るまでの具材選びと品質管理をし、長年に亘る味の追求で培った富士宮で一番の老舗ならではのこだわりの味を是非味わって頂きます様おすすめ致します。」

富士宮やきそばの特徴

一般的に調理されている焼きそばは製造の過程で「蒸す」「ボイルする」という工程を経た中華麺を使用するのに対し、富士宮やきそばでは「ボイルする」という工程をせずに水分量を減らし油をコーティングする事で日持ちを、よくするという全国的に見ても稀に見る製法の麺を使うのが最大の特徴です。

これにより、独特な食感の(コシ)が生まれるのですが調理法の違いや食べるまでの時間で食感に大きな違いが出て仕舞うのもその特徴の1つです。

具材としては、近年こってりラーメン等にも使われます豚の背油をカリカリに煎った通称(肉カス)が使われこれにより他のやきそばでは味わえない(コク)が生まれます。仕上げに振りかける(いわし粉)も特徴の1つで(静岡おでん)などにも使われている地方色豊かな食の脇役です。

その他の注意書き

冷めても美味しいというのが常連さんの声なのですが焼きたてのうまさを味わって頂きたいので作り置きはしていません。

たしかに3軒中とも作り置きがない。注文している私たちではあまり気づかない所にお店の人のこだわりがあり、食の質が維持されているのだと気付かされた。

富士山の湧き水

富士山の湧き水が大きい石臼のような噴水から出ている。柄杓が二個置いてある。

横丁の真ん中に富士山の湧き水があり、やきそばを注文するとコップをくれる。注文をした人のみにくれる。

富士宮やきそば学会とむすび屋は紙コップ、すぎ本店はプラスチックのコップを貸してくれる。

すぎ本で貸してくれるプラスチックの透明なコップ。

湧き水は口当たりが柔らかく、水は軽めで非常に飲みやすい。温度は冷たくも緩くもない体にちょうどいい。この水を飲んだ後に家の水道水を飲んでみたら硬くて重いと感じた。

冷たい飲み物やアルコール類もあり、ビールや焼酎はツアー客に人気があるようだ。

ビールに合いそうな餃子やモツ煮、にじますの天ぷらや醤油漬けなども売っている。

おみや横丁の奥にある飲食店を撮影。ビールや餃子、ニジマス旗や看板が見える。

3軒のやきそば実食レポート

富士宮やきそば学会

具は、キャベツ、肉カス、というシンプルさでソースも食べやすい味付け。
海苔やいわし粉は最初からかかっている。
全体の色が他の2軒に比べると薄く黄土色に近い。
麺は食べた時とのどを通った時の感覚でコシがあるのを感じられた。
しっかりと麺の味がして、具が主張したくてもこのコシにより出来ない。
1番オーソドックスな富士宮やきそばだ。

テレビや大会で出た味を食べたいという人にはここのやきそばがおすすめだろう。

むすび屋

むすび屋の焼きそばを撮影。銀色のトレイの上に紙で出来た皿に盛られた焼きそば、一味、黒いピラスチックの箸がある。

具は、キャベツ、もやし、肉カス。海苔やいわし粉は最初から振りかけられている。
食べようとした時箸で麺を持ち上げると麺が半透明な事に気付いた。
それとすごくみずみずしい。
出来たてだからかと思ったが、さきほど食べた富士宮学会のやきそばと比べると違うのがわかる。
麺はあまりコシが強い方ではないがもちもちしていて食べやすい。
ソースに少し酸味があり酸っぱい。
後味でだしの香りが口の中に広がる。
酸味のおかげか、食べ終わったあともまだ食べれそうなくらい、あっさりしていた。

女性におすすめのやきそばかもしれない。

すぎ本

すぎ本のやきそばを撮影。白いトレイに茶色のチェック柄が入ったトレイが二つ。一つには、紙皿に盛られたやきそばと黒い箸、もう二つ目は、トッピング用でイワシ粉と青のりがブレンドされた粉末、一味と七味、紅生姜が乗っている。

メニューが1番多く、入ってすぐがカウンターとなっていて注文をしたら外のテラスで待っているスタイル。待っている際番号や名前で呼ばれる事はなく、お店の人が席に持ってきてくれる。顔を覚えているようだ。

お好みで紅生姜や青のり+いわし粉、一味と七味をかけられる。もってきてくれるのはすぎ本店のみ。

具にイカが入っている。
すべての具にイカが入っていますという注意書きが店の入り口に貼られており、イカ抜きもできる。
イカ以外の具は、キャベツと肉カス。
他の店と大体同じだ。
見た目は他の2軒のやきそばに比べ全体の色が濃い。
特製ソースの影響か麺の色が濃いのか。
味はかなりコシが強くしっかりとした歯ごたえのある麺だ。
麺からもソースの味を感じられる。
だが、ソースの味がする麺だからといってやきそば自体の味が濃すぎず、重くもない。
さっぱりとはしていないが他の2軒のやきそばに比べると香ばしさや旨みの濃さ、麺とソースの相性が抜群である。

予測だが、イカを一緒に炒めることによりこの食欲をそそる香ばしさを出しているのかもしれない。
今回食べたのは小サイズ(お持ち帰り不可)小腹空いた時にちょうどいい量だった。

富士宮で1番の老舗のすぎ本店のやきそばの歴史は伊達ではないというのが旨みから感じられた。

お持ち帰りも可能

透明の容器を赤が目につくすぎ本オリジナルデザイン紙が包んでいる。

 

他の2軒もお持ち帰りは出来るが今回は老舗であるすぎ本店のやきそばをお持ち帰りにした。

お持ち帰りを注文すると何時間かかるのか聞かれる。理由を尋ねると、美味しさを保つために炒め方を変えるらしい。

以上がB-1グランプリで優勝した富士宮やきそばの紹介だ。

昔に比べたら人ではあるもののまだまだ足りず、どの店にも求人募集の張り紙がしてあるにも関わらず、美味しく食べて貰おうと作り置きをせず、その場で作ってくれるおもてなしの精神には都会や町などでは決して味わえない地域の魂と愛情が感じられる場所であり、今の私たちにはない何かを感じ取れる。

今回は富士宮やきそばの紹介をしたが、ご当地グルメは他にもまだまだあり過疎化の影響などで失われたご当地グルメもあった事だろう。

都会の高級な食べ物も美味しいが、たまにはこういうお金の値段ではない美味しさも味わってみてはいかがだろうか。

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