家の中でミニチンゲンサイを栽培しようと卵パックをプランターに改造して種から育てた
2017-11-12T21:13:05+09:00 2017/11/12
以前載せた栽培の失敗記事で、ミニチンゲン菜の栽培について話したのですが、植え替えたり、場所を変えたりと色々行いましたが、腐って枯れてしまいました。
もうこうなったら、捨ててしまったほうがいいので捨てました。
ですが、まだ種は残っていたので、再度チンゲン菜の栽培をしたいと思います。
以前書いた白菜の記事で、室内で育てる場合と外で育てた場合で、室内で育てる事の利点は、枯れないという結果がでました。
これを、新しいチンゲン菜の栽培に生かそうと思います。
新しく行う事
新しく育てるチンゲン菜は、ある程度天候が安定するまで、室内で育て天気が安定してきたら、外の栽培に移すというやり方を試そうと思います。
用意するもの
- コットン
- 卵のパック
- 少量の土(指先で摘む程度)
- 種
コットンと卵パックは何に使うかというと、卵パックはポット代わりに、コットンは軽石代わりに使います。
流れはこんな感じです。
このようにして育てます。
種が12粒ほどしか残っていないので、このような栽培方法はとても適していると思います。
最初、土はつけなかったのですがコットンだけで、4日経っても芽がでなかったので(前回栽培した時2日で発芽した事と比較しています)、土を軽くまぶしてみたところ、夕方には発芽しました。
これは、土をかけていない状態の種です。
偶然なのか、科学的反応なのか定かではありませんが、植物栽培は科学だと、参考にしている本にも書いてあったので、科学反応の可能性が高いでしょう。
ただ、6粒の内4粒しか発芽していません。
種が流れないようにするためにもコットンがあるのですが、もしかして流れちゃってるかもしれません。
新しい種を足そうとも思いましたが、とりあえずはこの方法が成功してからしようと思います。
ミニチンゲン菜の育て方について
失敗した栽培なのですが、成功に向けて下調べした事を載せておきます。
尚、新しい栽培には種まきの仕方、間引きは行わないのですが、一応知識として入れてあります。
良かったら、皆さんの栽培の参考になるように記載します。
では、まずミニチンゲン菜、チンゲン菜の特徴から話します。
特徴
チンゲン菜は、涼しい気候を好む一方で、夏の暑さにも比較的強い方なので、春から秋まで栽培可能ですが、作りやすいのは春まきと秋まきです。
寒いときは、保温栽培にすれば生育日数が20~30日で収穫できるそうです。
ここは、とても参考になるとこだと思います。
ミニチンゲン菜と通常のチンゲン菜では、大きく差はありませんが、しいて言うなら、ミニチンゲン菜の方が芽が出るのも早いです。
土壌はあまり選びませんが、乾燥しやすい土の場合は、水やりをいっぱいあげたほうがいいです。
使うもの
花用のプランターや鉢でも栽培できますが、深さが15cm以上あったほうがよいです。
ミニだったら、浅くなければいい程度です。
花用のプランターでもミニなら大丈夫ですが、花用だったら、カブの栽培のほうが向いているそうです。
プランターの底の、穴の空き方があんまりチンゲン菜に適していないんだとか。
種まきと植え付け方
畑で育てる場合、横幅30センチくらいの山を作り、支柱などを押し当てて浅い溝を真ん中に作ります。
溝に1cm間隔で種をまき、土を被せて軽く鎮圧し、水をたっぷりやります。
または、先に水を含ませた土に種を撒くのでも大丈夫です。
チンゲンサイは基本、間引きしながら育てるので、間引きすることを考えて種を撒きましょう。
5cm間隔で点まきしても構いません。
あまり深く植えると発芽率が下がるので注意しましょう。
プランターの場合は、土を入れたら畑で栽培するのと同じ要領で種を撒きます。
違いは、山を作らないとこぐらいです。
また尻(腰)が張る独特の姿に育つことも頭にいれておくといいかもしれません。
育て方
育てる際、初心者は春と秋がおススメで、とくに秋まきが作りやすいですすが、私の経験上春と秋は季節の変わりめなので、天候が不安定です。
天候が安定するまで、室内で育てるか、天候が安定するのを待つのが得策だと思います。
なぜ、春と秋が育てやすいかというと夏は気温が高く初心者には温度の管理と害虫駆除が少し大変です。
冬は、乾燥と霜や病気の対策に知識がないと育てにくい事が理由だと思います。
ちなみに、春まきでは、トウ立ち(簡単いうと花が咲く事、熟しすぎてしまう事)しやすいので、トウが立つ前に早めに収穫しなければいけません。
そして、夏の栽培は、気温が高いためすぐに土が乾きます。
チンゲン菜乾燥に弱いため、土壌水分の管理を徹底しないといけないので、これも慣れていないと難しいです。
水あげ
種を植えた直後から芽が小さい間は、ジョウロの口を上に向けて種や芽が流れたり倒されたりしないように丁寧に水やりをしましょう。
水が勢いよく流れないように、落ちる水を手で這わせて、水をあげる事もあります。
その後、根が張ってきたら、土が乾いた時に水をたっぷりあげる程度でよくなります。
ですが、この感覚は慣れている人の感覚なので、初心者は春・秋は午前中に、夏は夕方に行うと思ってください。
ちなみに、私は今でもこの方法です。
間引き
チンゲンサイは1週間から10日程度で発芽が揃います。
双葉が開いた頃に1回目の間引きを行います。
1回目の間引きでは形の悪いものを間引いて3cm間隔にします。
間引きが遅れると葉柄の元の部分が大きくならないので、必ず間引きましょう。
2回目の間引きは、2週間後ぐらいです。
そのあとは、成長を見て葉が当たらないように、間引きます。
ちなみに、間引きしたものは別の場所に植える事が出来ます。
その時は根を痛めないように注意しないといけません。
もちろん、間引いたものは食べる事が出来ます。
ただし、最初に種を撒く段階で、間隔をしっかりあけてるのであれば、間引きの作業は不要になります。
肥料
チンゲンサイは追肥はさほど必要ありませんが、2回目の間引きが終わった頃から水やりを兼ねて2週間に1回程度液肥を与えると良質のものが収穫できます。
化成肥料を与える時は、1週間から10日ごとに、1回あたり10g程度をプランター全体に撒いて、土と軽く混ぜ合わせ、根元に寄せるようにします。
また、化学肥料を足で踏んで、粉末に上にして撒くという方法もあります。
液肥のほうが高いので、私が編み出した独自の方法ですが、特に問題ないですし、固形の時より撒きやすいので、土に混ぜやすくなった気がします。
収穫
チンゲンサイの収穫時期はは高温期で30~40日程度、低温期では70~90日程度で収穫できます。
ミニの場合は、この10日早いです。
草丈が12~15cm程度の尻張りの良いものから順にハサミで根元から切り取りましょう。
ミニチンゲンサイは丸ごと調理できるので根っこから引き抜きます。
虫
気温が上昇してくると害虫の被害を受けやすいので、発芽し始めた頃に、防虫ネットでトンネルして予防するのがおすすめです。
または、防虫予防スプレーでも大丈夫です。
とにかく、早めの対処がいいそうです。
害虫が好むアブラナ科の野菜なので、アブラムシ、アオムシ、黒いイモムシなどが、よくきます。
病気
炭そ病
葉・茎・花・果実などさまざまな個所に、白い斑点ができてきて、穴があきます。
被害葉は早めに切り伝染を防ぐ。
うどんこ病
若い葉や茎の表面にうどん粉をまぶしたように白いかびが生えるます。
これも、その部分を切るなどしましょう。
また、市販の薬を買うという手段もあります。
苗立枯病
発芽後すぐ、または定植後から生育初期に茎の地際から、くびれて倒伏する土壌伝染性の病気です。
これは連作はしてしまうと発症する確率が上がる病気なので、連作を避けるか、うっかりしてしまったら、土壌改造で排水を良くすると治る時があります。
根こぶ病
あぶらな科作物特有の病気で、名の通り、根にコブができて不良を引き起こします。
根こぶ病が出ると治せませんので、一旦捨てて、次の栽培からは連作を避けるしかありません。
灰色かび病
やや温度が低い多湿時に発生します。
花弁がつぼみ、茎や葉などにかびが生え、被害部が腐敗させます。
その部位を見つけたら、すぐに切りましょう。
ちなみに繁殖力が強いので、近くの野菜もすぐに発生する場合があるので、見つけたら周りの野菜の点検と、隔離の対処をしましょう。
注意すること
チンゲン菜は、肥料が基本的にいらないので、難しく考えずに栽培できる、つくりやすい野菜です。
肥料を使う場合でも、暑い時期は通常の3分の1程度、寒い時期は3割増やす程度です。
冬に育てた場合、寒さに当たりすぎると春にすぐとうだちします。
この場合は、トウが立つ前に収穫するか、トウを育てて花が1輪咲く前に収穫してトウも食すかです。
以上が、ミニチンゲン菜とチンゲン菜の栽培についてです。
冒頭が、失敗の話から始まってしまいましたが、失敗があったからもうだめ、意味なかったではなく、次に活かせばいいだけの話です。
正解や成功した結果ばかり求められ、成功しない事はやる意味すらないとされている今の世の中ですが、菜園は失敗してこそ意味があって、それは全てやってみないとわからないです。
やってみる前から結論がほしい方には、歯がゆく、魅力がないものかもしれませんが、逆に結論がないから、いくらでも続く、終わりがないともいえる気がします。
日常で使う卵パックを使うなんて事も、失敗があったからですし。
この記事を読んで、興味が湧いた方は、よかったら栽培してみてください。
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