静岡市の中心地で開催される「大道芸ワールドカップ」は一日で回れない!!
2013-11-04T18:00:39+09:00 2013/11/04
毎年11月になると静岡県の県庁所在地である静岡市の中心地で、大道芸ワールドカップが開催されます。
このイベントは1992年にスタートして以来、回を重ねるごとに規模・質ともに高くなってきており、今では参加アーティストも国内外から100組に近づく程。
観客も4日間で150万人を越える動員数にまで成長しています。
その経済波及効果は過去の調査では22億円と算出されました。
そして、このイベントをきっかけに初めて静岡市に訪れた人が、又別の機会に訪れるという、間接経済効果もかなり高いものがあるそうです。
大道芸とは路上や街頭で行われるストリートパフォーマンス。
サーカスとも違うし、手品・マジックとも違います。パントマイムやジャグリング、様々なアクロバット等とともに客の笑いを取る話術は一級品です。
駅前の中心地にある駿府城公園が主な会場です。
ここでは次々と違うパフォーマンスが行われるメイン広場、ゆっくり見ることができる有料のプレミアムステージ、子供が大喜びなキッズガーデン、そして数え切れないほどの屋台や企業のブースが出店しています。
ここ以外に市内のにある商店街の通りでもあちこちでパフォーマンスは行われています。
その場所の数は昼で25箇所、夜も15箇所位にも上ります。
選び抜かれた有名パフォーマーが世界のあちことから集まるということで、早速大会3日目に行ってみました。
「大道芸ワールドカップ」は一日で回れない!!・メニュー
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「大道芸ワールドカップ」開催場所・アクセス
メイン会場は静岡市葵区駿府公園。下の地図ではBになります。
他に、駅前の中心地のあちこち、20数箇所でパフォーマンスが行われ、期間中は紺屋町通り、呉服町通り、七間町通り、玄南通り、青葉通り、けやき通りが交通規制(歩行者天国)されます。
車で行くこともできますが、専用の駐車場は用意されていません。
静岡名店街の契約駐車場を利用することになるのですが、会場となる中心地の駐車場はどこも満車が続きます。
そのため遠方から行く場合は新幹線を利用したほうが良いと思います。
私は車で行ったのですが、最も大きな駐車場と思われる静岡駅近くのパルシェ駐車場でさえ、場所が空くのに40分位かかりました。
大道芸ワールドカップを見るために必要なもの・注意点
特に用意するものが義務付けられているわけではありません。
ただ、あったほうが良いだろうというものは幾つかあります。
2~4段位のアルミ脚立や2・3段程度のアルミ踏み台
人気パフォーマーのところにはたくさんの人が集まります。
路上や広場で行われるので、背の低い人でなくても後ろからはほとんど見ることはできません。持ち運べる脚立があればどんなに混雑しても最後方から全てを見渡せます。
持っている人はたくさんいましたよ。
潜望鏡・スパイスコープ
これも人の垣根の後方からパフォーマンスを見るとき役に立ちます。
使っている人はそれほど多くありませんでしたが、有ると便利ですね。
ネットで調べるといろいろなものが販売されています。
下の写真で子供が使っているものは、KIRINの文字が入っているので会場で売られているものかも知れません。
写真はクリックで拡大します。
投げ銭用の小銭
「大道芸ワールドカップ」は4つの構造でできています。
ワールドカップ・コンペディション部門では、パフォーミングアーティストの世界一を決めるため、「投げ銭方式」というものがとられています。審査員は一般市民からは30名です。
他にもパフォーマンスが終わった後などに利用できます。
会場にも両替所があります。
「大道芸ワールドカップ」公式ガイドブック
このイベントは、音響や設営、ロジスティクス等の業務を除いて全ての運営を市民ボランティアの手によって開催されています。
ガイドブックの企画・編集は大道芸ワールドカップ実行委員会というボランティア組織。
全出場アーティストの紹介や 4日間の演技スケジュールが掲載されています。
とにかく静岡市内中心地という広大な会場ですから、これが無いと何処で何が行われているのか、さっぱり分かりません。
メイン会場となる駿府城公園でも、誰が何時から行うのかはこれがあればすぐ分かります。
ガイドブックは1冊500円。会場でも販売されていますが、静岡県内の書店・コンビニで、通信販売でも購入できます。
傘やスニーカー、等
雨天の場合はパフォーマンスが可能かどうかは、個々のアーティストが判断します。
小雨程度では続けるパフォーマーも居るでしょうから折りたたみ傘位はあると良いでしょう。
あちこちの場所に行きたいという人も多いと思います。
結構な距離を歩くことになるので、スニーカー等歩きやすい靴は必需品です。
また、11月初旬ではまだ静岡は半そでが必要なときもあります。その日の天候や気温を考えて衣服を選ぶようにしましょう。
ジュース・ビールの飲みすぎに注意
電車で来たのであればアルコールを飲んでも問題ありません。
メイン会場ではそれこそ数え切れないほどの露天が出ています。
ただ、あまり水分を摂るとトイレが近くなります。
見た感じトイレの数はそれほど多くありません。
そのため、トイレの前には大行列ができるようになります。
特に女性トイレは時間がかかるようなので大行列でした。
混雑を避けるコツは人気パフォーマーが演技をしている時にトイレに行くこと。
そのかわり終わると人が押し寄せ、あっと言うまに行列ができます。。
本気に気になる人は携帯トイレ(非常用トイレ)を用意したほうがいいかも・・・
携帯はバイブレータで
携帯電話の音はほとんど聞こえません。
会場で連れと離れてしまったら簡単に見つけることは不可能です。
そんなとき、携帯を持っていれば鳴らせばよいのですが、着信音に気がつかないことがあります。
バイブレータにしておくとそんな時便利です。
見ることができたパフォーマンス
大道芸ワールドカップin静岡はオン部門とオフ部門、ワールドカップ部門、スペシャルパフォーマンス部門とで構成されています。
- オン部門・・・国内外を問わず実行委員会によって選ばれたパフォーマーを招待しパフォーマンスを行う部門。
- オフ部門・・・実行委員会によって選ばれた国内外のパフォーマーが自主参加でパフォーマンスを行う部門。
- ワールドカップ部門・・・世界数十ヶ国・数百組の中から実行委員会によって選ばれたパフォーマーを招待し大道芸の世界一を競うコンペティション部門。
- スペシャルパフォーマンス部門・・・前年度チャンピオンのパフォーマンスや、大掛かりな装置を使ったスペクタクルショー、アーティスティックなフェイスペイントなど。
朝早くからナイトショーまで見るつもりなら、かなりのパフォーマンスを見ることができると思います。
我々は午後に着いたのですが5・6組のパフォーマーの演技を見ることができました。
この人の名前はよく分かりませんが商店街の路上で行っていました。
パントマイムが得意みたいでしたね。
全身ピンクのドレミちゃん。
人形のようにほとんど動かないので、人だかりはできません。(笑)
商業施設の中庭でパフォーマンスを行っっていたのは「彦一団子」というパフォーマー。
本物の和菓子職人らしく、串団子のジャグリング等をしていました。
ベロ・ノックという有名なパフォーマー。ものすごい客の数でした。
なんでもやるらしいが、この時見たのは大掛かりな仕掛けを使ったアクロバット。
回転する円の上で、頂上付近になると縄跳びをして落ちそうな演技をします。・・・かなり心臓に悪い!!
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しょじょーむじょーブラザースという人たち。
ブレイクダンスエンターテイメントを得意としています。
なんでも、一人はブレイクダンスの世界大会で優勝したこともあるとか。
ウクライナのデュオ・ポスペロフ。
クレーンから吊るされた布のようなものに絡みつき、目隠しをしながら幻想的なアクロバットをします。
ここも凄い人だかりでした。
私が見た中で最も面白かったのはタックという人でした。
特に派手な演技はしないのですが、トークの間と客いじりは最高。
終わってからのシルクハットへの投げ銭は客が押し寄せていました。
世界トップレベルのディアボロアーティスト「矢部亮」。
ジャグリング世界大会で2度金賞を取ったことがあるそうです。
でも演技は地味・・・