世界文化遺産・「小佐野家住宅(御師住宅)」は歴史民族博物館にある
2013-05-31T18:00:43+09:00 2013/05/31
御師(おし・おんし)住宅とは、御師と呼ばれる参拝者の世話人が営む宿のことです。
富士吉田市の上吉田は最盛期には80軒以上が軒を連ねていたそうです。
その辺の説明は「世界文化遺産「御師住宅(旧外川家住宅)」は吉田口登山道の側にある」をご覧ください。
この小佐野家も代々北口本宮浅間神社の御師を務めてきた家柄です。
上吉田村(現富士吉田市)は、その昔富士山の「雪代災害」を避けるために、古吉田という村が移転したところらしい。・・・雪代災害とは雪解け水による災害のことです。
小佐野家住宅は1572年(元亀3年)に、「富士吉田市上吉田632」に移転したそうです。
「旧外川家住宅」と同じように上吉田の通り沿いにありますが、だいぶ浅間神社よりにあるので恐らく「上宿」に入ると思います。(この辺の通りはだいぶ下にある金鳥居から、下宿、中宿、上宿というように区分されています。)
旧外川家のほうは持ち主が市へ譲ったため市が管理しています。
しかし、小佐野家住宅は重要文化財にも指定されていますが人が住んでいます。
そのため、ここから138号線を山中湖方面に少し行ったところにある「富士吉田市歴史民族博物館」にレプリカ(復元)が展示されているのです。
これは上吉田にある実際の「小佐野家住宅」。
画像はクリックで拡大します。
小佐野家住宅(御師住宅)・メニュー
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小佐野家住宅の場所
上の看板で見ると住所は富士吉田市上吉田632(7ー11-1)と書かれています。
地図では上吉田632は下記になります。
この看板があるところは7ー11-1。下の地図です。
小佐野家は非公開になっており、歴史民族博物館にレプリカ(構造復元住宅)が展示されています。
歴史民族博物館の住所は山梨県富士吉田市上吉田2288−1。
北口本宮浅間神社の前の138号線を山中湖方面に少し走ると右側に「富士山レーダードーム館」、左側に「歴史民族博物館」が見えてきます。
歴史民族博物館の駐車場はこの交差点を過ぎたところにもありますが、小佐野家住宅に行くにはここを左に曲がったところにある駐車場に停めたほうが近くなります。
駐車場には周辺の案内図。
かなり広い敷地なのでまずはこの案内図を見たほうが良いと思います。
開館時間・観覧料金
小佐野家住宅と敷地内に建てられている昔の民家の観覧は無料です。
博物館の開館時間・観覧料金は以下のようになります。
- 開館時間・・・午前9時30分~午後5時(入館は午後4時まで)
- 休館日・・・毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)・ただし平成25年5月28日から8月末までは無休です。。
- 観覧料金・()内は20名以上の団体料金・・・大人300円(240円)・小中高生150円(120円)
- 毎週土曜日は小中高生は無料です。
- 住所・・・山梨県富士吉田市上吉田2288-1
- TEL・・・0555-24-2411
博物館とドーム館のチケットで付属施設である「旧外川家」が無料で観覧できます。
また、先に外川家に行った場合、差額分で博物館が観覧できます。
歴史民族博物館の詳細はページ下部の「施設詳細情報・関連記事」でご覧ください。
小佐野家住宅の入口には富士講遺跡
駐車場から下の敷地に下りて行くと案内板が設置されています。
その指示に従い左側に行くと「小佐野家住宅(御師住宅)」へ入る看板ががあります。
この奥が小佐野家(御師住宅)。
両側は梅やつつじ等が植えられていますので季節ごとに開花を楽しめるでしょう。
道の両側に、お約束の富士講の石碑。
庭にも富士講の石碑。
これらはあちこちの御師住宅から寄贈されたものらしいですよ。
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小佐野家住宅の内部全容
近くで見るとこんな感じです。
復元された御師住宅(御師住宅)の間取り図。
正面は「式台玄関(しきだいげんかん)」。地面に降りなくても籠への出入りができます。
この他に出入り口は2つ3つありました。
写真はクリックで拡大します。
神殿には「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」。その横は富士講の御札のようなもの。
トイレも当時のままに復元されています。
外トイレもある。(写真右)
写真左は当時の水屋(茶だんす)。現在骨董屋で買うと50万以上はするでしょう。
右は火鉢と五徳セット。これも当時のものです。
右の写真は台所です。ここでご飯を炊きました。
左の写真は布団等を収納していた天井。押すと開きます。
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敷地の奥には御稲荷様が祀られています。
右の写真には柱に吊るされている竹の板みたいなものに詩が書かれています。有名な人の詩かも?
敷地の横から見ると奥に長いのが良く分かります。