田舎暮らしに人気がある移住地は「長野」「千葉」「静岡」・その理由は?
2013-09-21T18:00:36+09:00 2013/09/21
ある調査によると、田舎暮らしをするために移住したい県の上位はここ何年か「長野」「千葉県」「静岡県」らしい。
特に長野県は何年か1位を保っているようです。
一昔前はリゾート色が強い沖縄県や北海道が大分注目されていたと思いますが、今の上位は関東近辺の県。
とはいえ、まだこの2県は根強い人気があるようですから、相変わらず憧れの地であることは変わらないと思いますが・・・
今は10年位前と違いどの県でもある程度移住促進に力を入れています。
空き家を活用するために設置された「空き家バンク」や移住前に現地で暮らす「お試し田舎暮らし」等、それぞれの県で特色を出した移住促進制度を設けています。
それでもこの3県に人気が集まるということは、共通しているのは都会に近いということと、自然が豊か、そして観光色が強いということではないだろうか?!
これは関東に限ったことではなく、近畿関西方面でも同じ傾向にあるようです。
冷静に考えれば、ある程度の年齢から田舎暮らしを始めようと思えば近いところに越したことはないでしょう。
生活圏はそれほど極端に変わりませんし、2居住移住も比較的簡単です。
引越しも楽ですし、もし断念して元の生活に戻るとしても容易にできるでしょう。細かいことを言えば方言に苦労することもありません。
既に移住促進制度は取り上げていますが、もう一度この3県に関連したものをまとめて紹介したいと思います。また、それぞれの県の特色も挙げてみようと思います。
まずは長野県から!!
人気移住地「長野県」・メニュー
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長野県の特色
長野県は中部地方の内陸県。
20年ほど前は新幹線や高速道路が整備されていなかったため他県からは行き難かったようですが、今は長野新幹線や長野自動車道・上信越自動車道が整備されています。
と言っても、長野県は広大な面積を有する県ですから目的地が北にあるような場合、都心からでは5・6時間位かかるかも知れません。渋滞でもあればもっとかも・・・
観光地は上高地や軽井沢、蓼科等の避暑地や北アルプス、中央アルプス、南アルプスといった3000m級の山々。
他にも善光寺や松本城、諏訪湖など・・・
注目したいのは長寿日本一の県というところです。女性も男性も日本人の平均寿命を上回っています。
福祉や医療面が充実しているということもあるでしょうが、長野県の食文化は関東近県の中では独特のものがあります。
長野県は内陸県ですから、野菜やきのこ類といった山の幸を利用した郷土料理や保存食はもちろんですが、他に昆虫を食べる食習慣があります。
食べられている昆虫は、蜂や蜂の子、いなご、蚕、ざざ虫(水生昆虫のカワゲラ、トビケラ等)、ゲンゴロウ等。
日常的に食べているかどうかは分かりませんが、これらの食物にはミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
ミネラルやビタミンは骨や歯の構成成分として重要ですし、有機物と結合して体の組織をつくるのに必要不可欠な栄養素です。
また、体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。
特にカルシウムは多く含まれていますから、高齢期にありがちな骨粗鬆症の予防には有効です。
そして「サバの缶詰」を日常的に利用していること。なんでも、サバ水煮の年間消費量は日本一らしい。
これをきのこや筍等と味噌汁にしたり、野菜と鍋物、カレーや炊き込みご飯等にする家庭もあるようです。
サバの効能はEPAやDHAが豊富に含まれている点。
缶詰でもそれは変わりません。
これらは悪玉コレステロールや中性脂肪を除去して、血液をサラサラに保ちます。
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きのこの生産量、消費量も多い県です。
特にえのきだけは共に日本一を誇っているみたいです。
きのこには食物繊維やコレステロールを分解する作用がありますから動脈硬化や高血圧の改善に有効です。また、抗がん作用も期待できる食品として昔から利用されています。
特産品の野沢菜漬けも健康には良い食品です。
野沢菜漬けには植物性乳酸菌や食物繊維が豊富に含まれます。乳酸菌は便秘の予防等に効果を発揮しますが、ヨーグルトなどで摂った場合、大半は胃液(胃酸)により死滅していまい腸まで届きません。
その点、野沢菜漬けの乳酸菌は胃酸に強く腸で善玉菌を増やすことができるのです。
便秘は日本人に多い大腸がんや直腸がんの原因のひとつとも言われています。
食生活が欧米化した現代人には、昔から食べられている野沢菜漬けは有効な健康食かも知れません。
食生活が全てとはいいませんが、美しい大自然の中で野菜作りでもしながら健康で長生きしようと考えると、それに当てはまるのは長野県と言っても過言ではないでしょう。
長野県の移住促進制度
長野県には移住に関するポータルサイトがあります。
長野県観光部移住・交流課が運営しているもので「楽園信州」というサイトで、長野県内の各市町村で行われている田舎暮らし体験や移住セミナー・イベント、空き家情報、就職支援、暮らしの情報等を発信しています。
詳しくはページ下の関連情報をご覧ください。
医療介護の体制の充実
これは長野県だけに限ったことはないのですが、医療面や介護の体制が充実していると高齢になっても安心して暮らせます。
長野県の人気移住地に「佐久市」があるのですが、ここは予防医療を前提としたプログラムが充実していますし、「佐久総合病院」では高度先進医療を受けることができます。
そしてここを初めとして市内の病院・診療所とドクターヘリが連携し地域の医療を支えています。
ドクターヘリはその後「信州大医学部付属病院(松本市)」にも2機目が配備されています。
「ピンピンコロリ」という言葉を聞いた事があるでしょうか。生きている間は健康でいて、コロリと苦しまずに死のう、というような意味を持ちます。
長野県下伊那郡高森町の男性が考案した健康長寿体操を、日本体育学会に「ピンピンコロリ (PPK) 運動について」と題し発表したのが始まりとされています。
長野県ではこの運動の普及に力を入れています。中でも有数の長寿を誇る佐久市では「「ぴんころ地蔵」なるものも建てられているそうです。